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レインコートを着た犬

レインコートを着た犬

レインコートを着た犬

作家
吉田篤弘
出版社
中央公論新社
発売日
2015-04-24
ISBN
9784120046728
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レインコートを着た犬 / 感想・レビュー

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kanegon69@凍結中

月舟町シリーズの登場人物が沢山出てくる中、あくまで犬の視点で語られるのが面白い。犬だって本当は笑いたいそうだ。我々の会話も理解しているが返事を伝える手段がなく、いつも違うように誤解されているって。なるほどぁ、ほんとうにそんな気がしてきますね。終盤まで登場人物がそれぞれの困窮する立場に対して次第に危機感を募らせていくのですが、エンディングがこれまたなんとも心地よい。現状を素直に受け入れた時に自分の在り方について明かりが見えてくるのかもしれないですね。そう、レインコートを受け入れたこの犬のように。癒されました

2020/05/24

❁かな❁

月舟町3部作・完結篇*『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり〜』どちらもお気に入り♪久しぶりに月舟町の皆に会いたくなり今作を読むことに。今回は月舟シネマの看板犬のジャンゴの視点で語られていく。このジャンゴがとっても賢くて可愛い♡読み始めるとすぐに月舟町の住人になれてしまう!懐かしい穏やかで優しい気持ちでいっぱいになり癒される♡言葉にできないほど美味しいクロケット定食を食べてみたいし「三ミリの脱出」観てみたい♫心に響く言葉もあった*「生きれば生きるほど、それまで見えなかったものが見えてくる。→

2018/01/19

Hideto-S@仮想書店 おとなの絵本 月舟書房

【月舟町三部作】の最終章。ささやかな商店街の一角にある名画座付きの犬(いろんな名前を持っている)の視点で普通の人々の生活が描かれる。淡々とユーモラスに、時にシニカルに、概ねとても暖かく。作中の台詞で「六日間働き続けてやっと休もうとしたなんて、神様はずいぶんタフだったんだな」に共感。振り返ると早いけど、一週間働くのって大変。いつも通りの日常も、どこかが毎日変わってる。愛する映画館が閉鎖されてしまうという悲しい出来事が起きることもある。それでも日常は続く。次の『日曜日』を待ちわびながら。だから明日も頑張ろう。

2015/11/27

ユメ

「あのさ、旨いとかなんとか、講釈を並べてるうちは大したことねぇんだよ。しょせん、感想なんてものは、その程度のもんだ。本当に旨いものは、俺を黙らせる」全くもってデ・ニーロの親方が云う通りなのだけれど、この極上の物語を初めて読み終えた時の心の震えを覚えておきたくて、言葉を探してみている。疲れていたはずだったのに、本を開くと、吉田さんの世界を創る言葉たちが、ひたひたと雨になって注いできて快い。読み始めてすぐに、読み終えたくないと思った。けれど、生きているかぎり、何度でもこの本を読めるんだ、と。なんという幸せ。→

2015/04/26

nico

月舟町シリーズ三部作の完結編。今回は〈月舟シネマ〉の看板犬ジャンゴ目線の物語。前2作のメンバーが緩やかに繋がりとても楽しい一冊となった。なぜ犬は笑顔になれないのか、と気をもむジャンゴ。みんなと一緒にいれて嬉しい、と伝えたいのに巧く伝わらない。確かに陽気な表情は出せないけれど、周りのみんなを笑顔にする力は持っている。それってとても素敵なこと。そして読んでいる私も微笑み和んでいる。この物語の優しい魔法に私もかかってしまったみたい。またいつか、このメンバーと再会できますように。ほのぼのと優しい気持ちなれた。

2020/10/23

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