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小泉今日子書評集

小泉今日子書評集

小泉今日子書評集

作家
小泉今日子
出版社
中央公論新社
発売日
2015-10-23
ISBN
9784120047794
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「小泉今日子書評集」のおすすめレビュー

小泉今日子「生きることは恥ずかしいことなのだ」――10年間に読んで書いた97冊の書評集

『小泉今日子書評集』(小泉今日子/中央公論新社)

 茶化すつもりで読み始めた書評集に、完全に吸い込まれてしまった。著者は小泉今日子。タイトルは『小泉今日子書評集』(中央公論新社)である。彼女のやることなすこと、なぜか「小泉今日子の」と付箋がつく。それがきっと、小泉今日子なのだ。

 2005年から2014年にかけて「読売新聞」書評欄で発表された書評をまとめた本書。「アラフォー」から「アラフィフ」を生きるを生きるキョンキョンの、アイドルでもなければ、女優でもない、ひとりの女性としての言葉が訥々と綴られている。

「読み返すとその時々の悩みや不安や関心を露呈してしまっているようで少し恥ずかしい。でも、生きることは恥ずかしいことなのだ。私は今日も元気に生きている」と彼女自身が冒頭で吐露するように、そのタイトル選びといい、内容といい、こうして連なった書評を一気読みすると、どこか彼女の10年日記を盗み読みしているようでもあって、それがまた親近感を覚える。

「人との距離は難しい。近しい人には言えないのに、遠い人には言えてしまうこともある」『人生ベストテン』(角田光代/…

2018/3/10

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小泉今日子書評集 / 感想・レビュー

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starbro

小泉今日子は同学年です。アイドルに関してはイメージが崩れるので、あまり出て来て欲しくないのですが、KYON2は女優、書評家として実力で登場して来たので好意的に見ていました。ところで書評ですが、たまに読売新聞紙面でチラ見していました。新鮮で瑞々しい感性で表現しているなぁと思います。書評している作品の内、既読が15冊(全体の15%強)なのが残念です。次は朝日新聞(現在、購読中)で書評委員をやっていただけないでしょうか?

2016/01/02

hiro

小泉今日子の書評とはどんなものかと、期待をして読んだ。最初の書評から、これは本を読みたくさせる書評だということに気づいた。もちろん基本は、38歳から48歳の間に子どもがいない独身女性が、本を読んで感じたことを書いた書評だが、やはり女優が書いたということで、一番注目していた綿矢りさの『夢を与える』の書評では、「夢を与える人達はやっぱり必要なのだと私は思いたい」と、小泉今日子という女優の強い想いを感じることができるものだった。特に気になった本を読んでみようと思うが、あわせて女優小泉今日子を実際の舞台でみたい。

2015/12/27

❁かな❁

前から書店で見かけて気になってました!新聞に掲載されていた小泉今日子さんの書評集*10年間の書評です♬とてもナチュラルで飾らない素敵な書評で読みたい本がまたまた増えてしまいました(笑)他の方の書評とは違い当時の彼女のことが垣間見えるような文章です*紹介されていた約100作品の中にお気に入りの作品もあり嬉しかったです(´▽`*)既に読みたい本に登録してる作品も出てくるとやっぱりいい作品なんだなぁと思い嬉しくなりました♬一冊一冊にあたり現時点でのコメントが書かれているのも良かったです!素敵な書評集でした♡

2016/01/09

takaC

97作紹介されていた中の31作しか読んだことなかった。3分の1未満。ほぼ全部(『逢沢りく』と『百鬼夜行抄』以外全部)市立図書館にあるみたいなので慌てずぼちぼちと読んでいきます。

2016/10/09

ウッディ

タイトル通り小泉今日子による書評集。アイドル時代も好きだったけど、「最後から二番目の恋」の千明役で惚れ直したキョンキョンはどんな本を読んでるんだろうって言うミーハー的興味で手に取りました。取り上げられた97冊のうち既読本は20冊でした。「本を読んでいると声をかけられない」そんな気持ちで本を手にしていたとあり、共感しました。「本は色んな時代に自分を連れて行ってくれるタイムマシン」など、人気女優でも、しがないサラリーマンでも、一冊の本の前では、同じなんだなぁと思いました。彼女の魅力を再発見できる一冊でした。

2018/03/11

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