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マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ

マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ

マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ

作家
古内一絵
出版社
中央公論新社
発売日
2015-11-21
ISBN
9784120047886
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「マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ」のおすすめレビュー

ドラァグクイーンが路地裏で営む、夜食カフェで客が救われる!「マカン・マラン」で出会うもの 【累計10万部突破の人気シリーズ】

『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』(古内一絵/中央公論新社)

 商店街の路地裏に、ひっそりたたずむ一軒家。昼間はスパンコールやスワロフスキーをちりばめた煌びやかなダンスファッション専門店だが、深夜になると疲れた人々を癒すカフェに変身する――。インドネシア語で夜食を意味する「マカン・マラン」を舞台に描かれる、累計10万部を突破したシリーズ。第1作『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』(古内一絵/中央公論新社)が、読者の心をつかんだのは、やはり第一に店主であるシャールの造形だろう。

白く塗り込んだ肌に、クレヨンで描いたようなアイライン。瞬きするたびに、音が出そうなつけ睫毛。ダリのリップソファを思わせる、艶々と輝く深紅の唇。それを無理矢理まとめる額縁のように、ショッキングピンクのボブウイッグが揺れている

 第一話の語り手・城之崎塔子が道で倒れ込んだところを、助けてくれたシャールの描写だ。それだけならただの派手な女性だが、よく見てみれば〈隠しても隠し切れない、いかつい中年男の顔〉が白粉の下から浮かび上がる。そう、シャールは女装男性。本人の言葉を借りれば…

2020/5/28

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「読み終わったら『ありがとう』という気持ちでいっぱいになった」 口コミで人気が広がり続ける小説『マカン・マラン』4部作

『マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ』(古内一絵/中央公論新社)

 ある町の路地裏で、夜の間だけ開いている夜食カフェ「マカン・マラン」。そこにはさまざまな悩みを抱えた人々が、導かれたかのように集まってくるという──。一風変わった“心の交流”を描いた『マカン・マラン』シリーズが、ネット上で大きな注目を集めているようだ。

 同シリーズは、2011年にデビューした作家・古内一絵による小説作品。2015年11月に1巻が発表されると口コミで人気が広がり、4部作へと変更されることに。すでに物語は完結しているものの、現在でも書店を中心としてヒットを続け、発行部数はシリーズ累計10万部を突破している。

 作中で描かれるのは、「マカン・マラン」に訪れる客と謎めいた店長・シャールとのやり取り。シャールは180センチ を超える長身でありながら、ド派手なメイクや衣装を好む“ドラァグクイーン”。人が求めているものを見抜く能力に長けており、悩める客がやってくるたびに心のこもった夜食を振る舞っていく。

 客として登場するのは、“ぼっち”に怯える女子高生や子どもの発育に悩む専業主…

2020/6/6

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マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ / 感想・レビュー

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ウッディ

細い路地裏の先、目印はハナミズキ。縁ある人だけが辿り着ける夜食カフェ「マカン・マラン」。リストラ寸前のキャリアウーマン、コンビニオニギリしか食べない中学生、シャールさんの優しい料理が彼らの胃と心を満たしてゆく。「スープ屋しずく‥」と似たような設定だったけど、自分的にはこちらの方が好き。オネエのママとかつての同級生の中学教師の関係。そのほかも登場人物が魅力的で、特に中学生の話は涙が出ました。面白かった。続編も読もう。。

2017/10/28

しんごろ

読み終わったら、すぐに次作を読みたくなるようなシリーズ物です。優しさ、力強さ、そして気配りのできる店主のシャールに、優しさ溢れる料理に、心を和ませてくれるような茶、かなり魅力的です。疲れた心身をリフレッシュさせてくれて、癒やしも与えてくれる素敵な店なんだろうな。柳田が毒を吐いて、オカマ達にツッコまれるお約束のシーンは、その場で見てみたい。『マカン・マラン』の常連になりたいな!ちょっとウルッとするところもあり、素敵な作品でした。(素敵な読友さんからいただいた本。ありがとうございます)

2019/11/29

しんたろー

古内一絵さん初読み。人を食で癒すタイプの物語は沢山ある が、べたべたし過ぎない連作短編になっていて読み易かった。 特に『金のお米パン』は純粋な中学生と被災者が絡んだ友情が いじらしくてチョッとホロッとさせられた。私が大好きな森沢明夫さんテイスト…中心人物のシャールは正に『大事なことほど小声でささやく』のゴンママ!…なので、続編も読みたいと 思える。胸に残る名セリフもあるし、面倒そうで敬遠していた マクロビオティックにも興味が湧いた。(レシピがついていたら、もっと嬉しかったのになぁ)

2017/05/26

fukumasagami

なぜならー。 本当は、私自身が空っぽだからだ。 世代のせいでもなんでもない。それは、さくら自身の問題だ。 受験とも恋愛とも、本気で向き合ってこなかった。 その都度流れに身を任せ、流され続けてきたつけが回ってきたのだ。 気づいてしまった。 空っぽなのは、他でもない自分自身だ。 マグカップを握りしめ、さくらは低く俯いた。 「空っぽなら、埋めていけばいいんじゃないかしら」 「え?」 顔を上げると、シャールが真っ直ぐに自分を見ていた。

2017/03/11

さてさて

止まり木としての役割を果たす『マカン・マラン』。自分の立ち位置を見失い、未来が見えなくなっていく、そして自信を失っていく。そんな苦悩の日々の中で、いっ時であっても羽を休めることのできる止まり木のような存在は、誰もが必要としている場なのかもしれません。私も『裏路地のそのまた奥。人ひとりやっと通れる細い道を分け入って』、そのお店を探してみたい、そのお店に辿り着きたい、そしてそのお店で羽を休めてみたい、そんな風に感じたホッと心に安らぎを感じさせてくれる作品でした。

2020/11/28

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