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嫁をやめる日

嫁をやめる日

嫁をやめる日

作家
垣谷美雨
出版社
中央公論新社
発売日
2017-03-17
ISBN
9784120049613
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ジャンル

嫁をやめる日 / 感想・レビュー

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zero1

【私は誰の所有物でもない】自殺すれば人間をやめられる。では嫁をやめる方法は?舞台は長崎。結婚15年、46歳で急死した夫。未亡人の夏葉子は舅と姑から介護まで期待されイライラ。夫に女の影?謎の振込み。墓に自分の名があるのは嫌。主人公同様、縛られた女性は多くいる。介護や引きこもり、夫婦別姓など誰にでも起きる問題を上手く表現。しかし後半に出てきた弓子の話は、いかにも説明で減点。読者の中には【結婚しなきゃいい!】という結論に達する者もいるはず。MVPは夏葉子の父。表紙に描かれた鳥籠の中の家は作品の内容そのもの。

2019/12/17

Yunemo

夫としての嫁と妻、昔から固定観念化していた自身に気付かさせられます。長男の嫁として、婚家一同との付き合い方、これ程までしての無理感、申し訳ありませんでしたが、やっぱりどこかで変わらなければ、との想いに。本作品を通じているのが、夫堅太郎の不可解な行動、多分に仕事人間の生き方ではあるのでしょうが、自身にとっても何故?という感覚が最後まで付きまとって、真相は語られることなく。濃密さばかりが鼻につく人的関係、一定の距離間って、またこれも難しい。父親に救われます。相手を非難することなく、苦しい気持ちを吐き出すこと。

2017/03/26

yoshida

40代で訪れた突然の夫の死。残された妻・夏葉子が実父の助けを借りながら、周囲と折り合いをつけて新たな生活を始めるまで。気付かされるのは、親子でも夫婦でもお互いを完全に理解するのは難しい。しかし少しでも理解するには、お互いの想いや考えをしっかりと伝えなければいけないということ。私にとっても課題と思ったことが、自分が感じたことを、相手を批判せずに、正直に話すこと。私も感情を抑えてしまい、言わないことが多い。これは慣れていない人は訓練が必要だし、それだけの価値があると思う。これからの人生に活かしたい作品でした。

2017/10/05

うっちー

年を取るほど、家族・親族関係は確かに微妙です。

2017/08/04

いつでも母さん

垣谷さんの作品は、どうしてこうもそそられるタイトルなんでしょ!読了後に見るカバーの写真も良いですね~この駕籠の鍵を開けてくれたのは遠ざかっていた実家の父と云うのもまた良い。しかしちょっと考えさせられる内容ではあった。私は夫の事どれほど分かっているのだろうー(自信が無いよ・・汗)誰かの『つぶしてもいい人間』にはなっていないはずだが(笑)昔ほどではないにしろ、夫の向こうに『家』がより強く見える年代になって来た。『姻族関係終了届』知らなかったが、嫁としてこの用紙の出番がない事を祈ろう(笑)

2017/04/03

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