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大人になったら、 (単行本)

大人になったら、 (単行本)

大人になったら、 (単行本)

作家
畑野智美
出版社
中央公論新社
発売日
2018-03-07
ISBN
9784120050558
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「大人になったら、 (単行本)」のおすすめレビュー

8年間彼氏なし、35歳シングル女性が、結婚、出産、仕事の昇進試験など、前向きになれない問題にどう立ち向かう?『大人になったら、』

『大人になったら、』(畑野智美/中央公論新社)

 年を重ねるにつれて、考えなければならない事柄は増えてくる。結婚、出産、仕事――。自分は誰とどんな人生を送りたいのかを判断せねばならない瞬間が否応なく訪れる。「年齢なんて関係ない」という言葉に救われつつも、高齢出産のリスクや、何度も訪れるわけではない仕事の昇進のチャンスを同時に考えている自分がいる。

 大人だからといって、これらの問題にベストな答えが出せるわけでもなく、悶々と悩む日々が続くのが実情だ。

 畑野智美さんの『大人になったら、』(中央公論新社)は、北欧風のチェーン系カフェ「キートス」で副店長をしている35歳のメイの物語だ。メイは8年前、27歳の誕生日に、10年付き合った相手と別れてから、彼氏はいない。また、愛人をつくって家を出た父とは長年会っておらず、母親も乳がんで亡くした過去を持っていた。

 現在は、彼氏はいないものの、学生の頃から支え合ってきた独身の友人もいて、充実した日々を過ごしている。だが、新卒で入社して、30歳になる前に寿退社する予定だった今の会社で、いつまでも副店長という立場でいるわ…

2019/5/8

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大人になったら、 (単行本) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

畑野さんの新作。『消えない月』のダメージが残っているのに加え、この表紙に帯・・いやいや良かったです。いったい我々はいつから『大人』になったのか。何をもって『大人』と云うのかを考えさせられる。かつて『子ども』だった頃はとても遠い存在だった。子どもから大人を自覚するまでの間はとても微妙な時間だったと思う。35才はまさしく微妙なお年頃。でも、いいじゃない!自分の人生だもの、恋愛だって結婚だって出産だって、人と比べる必要はない。気付いた時が『今』ならそこから恋を始めよう。命(メイ)と羽鳥、二人で幸せにな~れ!

2018/04/14

おしゃべりメガネ

畑野さんらしく、ちょっと陰のある35歳独身女性、カフェ店員の’あれこれ’をゆるりかつシリアスに描いた作品です。同じ年頃の女性読者さんが読むと、よりいっそう共感ポイントがたくさんあるんでしょうね。作中に出てくる帰国子女のイケメン店員「杉本」君が最初、ちょっとイヤなヤツかなと思いましたが、さすがは畑野さん、ただのイヤなキャラだけを書くわけはないですね。家族のコトや恋人のコト、恋愛や仕事のコト、そして何より自分自身のコトを見つめ直し、悩みに悩んで決断していかなくてはならない苦悩が十分すぎるほど伝わりました。

2018/04/21

fwhd8325

男子ですから、わかったようなこと言うなと言われても仕方ないのですが、複雑な心の動きがよく描かれているなと感じます。どんよりとしたり、どこか素直になれなかったり…それでも自然に、人生に前向きになる姿は、美しいと思うし、周りの仲間もそれは魅力があると思います。一度、立ち止まった人は、無理して追いつこうとしなくてもいい。人生は、そんなに意地悪ではないはずだから。

2018/05/15

taiko

チェーンのカフェの副店長、35歳独身のメイ。 父親は失踪、母とは死別、10年付き合った彼とは7年前に別れていた。 結婚、出産、仕事の昇格試験など、向き合わなければならない問題は沢山あるものの、毎日を過ごしていた。… 色々なことに臆病になっているメイに、もっと頑張れと思いながら読んでいた。 とは言いながら、30代の独身女性としてはリアルな心情が描かれており、興味深かった。 後輩杉本が実は良い奴でほっこり。 「消えない月」を思い出し、羽鳥先生を疑ったタイミングが幾度かありました。 ごめんなさい。

2018/07/13

のぶ

ひとりの女性の生き方を描いた物語であり、一種の恋愛小説で楽しく読む事ができた。主人公、葛城メイは35歳、独身で恋人なし。父親とは音信不通、母親は10年程前に癌で死去しており、孤独な身でチェーンのカフェで副店長として働いている。冒頭ではありきたりな女性の結婚や出産論のような描写が強く、それ程入り込む事ができなかったが、途中から同僚や友人との触れ合いを通して、自分の考え方に変化が生じてきて面白くなってきた。やがて知り合う男性との恋の芽生えはどうなるのか?希望の持てるラストが印象的な作品だった。

2018/05/11

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