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燃える波 (単行本)

燃える波 (単行本)

燃える波 (単行本)

作家
村山由佳
出版社
中央公論新社
発売日
2018-07-06
ISBN
9784120050947
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「燃える波 (単行本)」のおすすめレビュー

諦めに満ちた夫婦関係から救い出してくれたのは、ひとりの男の存在だった――。「婚外恋愛」がテーマ、村山由佳最新作の鮮烈なメッセージ

『燃える波』(村山由佳/中央公論新社)

 諦め、怒り、哀しみ。ページをめくるたびに、またひとつ、またひとつとあらゆる感情の波が押し寄せては、その熱量に圧倒された。恋愛小説の名手である村山由佳さんの新刊『燃える波』(中央公論新社)を読んでいる最中のことである。

 本作は、「婚外恋愛」をテーマにした、大人の女性の生き様を描いた作品だ。婚外恋愛――つまりは「不倫」という単語に置き換えられる行為だが、本作の主人公・三崎帆奈美(みさき・ほなみ)は、そのような行為に簡単に溺れてしまう女性ではない。むしろ彼女は、冷めきった夫婦関係に諦念すら抱いており、誰かに恋をするということを忘れてしまっているかのように映る。

 42歳の帆奈美は現在、衣食住全般におけるスタイリングを手掛ける、「ライフ・スタイリスト」として一定の地位を築いている人物だ。雑誌でエッセイを連載していたり、ラジオのパーソナリティを務めたりもしていることから、彼女がいかに有能で仕事に邁進しているかは言わずもがな。しかし、傍から見ればキラキラしている彼女にも、悩みはある。それが夫・隆一(りゅういち)との関係…

2018/8/17

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燃える波 (単行本) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ミカママ

もうね、こういうクソ男のお話読むたびに、村山さんまた私小説入っちゃってるなぁと。主人公がイミフのカタカナ職業(でも業界人で、カッケー)で、クソ夫には苦労しているが、いきなり目の前にカッコ良くなった昔の同級生が現れたり、仕事上では千載一遇のチャンスに恵まれ、大女優に公私ともにサポートを受けるとかいう、おとぎ話(笑)。実際にはこんなことあるわけないし、新しい彼氏もやたら胡散臭く、きっと10年後いや5年後には同じようなことやってるんじゃないの?と思ったのは、ここだけのお話。

2020/03/03

starbro

村山 由佳は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者にありがちな昼メロ的ラブ・ストーリーでした。白猫おむすび(『ねこねこ55』の『どうしてそんな名前ですのん?』のコーナーに採用されそうです)、残念ながら鎹(かすがい)になれませんでした。

2018/08/15

いつでも母さん

あゝ、いつもの(?)村山作品だー!皆が勝手に思えちゃってる自分がいた。それはある意味そんな『熱』も『波』も、とうに何処かへ押しやった女の戯言でしょうか?『ライフスタイリスト』そもそも胡散臭い。帆奈美に共感出来ない私はイヤな女でしょうか?結果、うまく行きすぎじゃありませんか?ダメ元夫はちゃんと父になっていけるだろうか?そっちが心配。もう、私はお腹いっぱいです。しばらく村山作品はいいかなぁ・・

2018/08/14

ウッディ

スタイリストの帆奈美は、仕事に理解がなく束縛する夫と暮らす。雑誌撮影で幼馴染のカメラマン澤田と再会し、女優の水原遥子に気に入られ、仕事はステップアップするが、夫の不倫が発覚し、家庭は崩壊する。ラジオのDJも務める帆奈美が流す洋楽が、章のタイトルなっていて、それをBGMにしながらオシャレな雰囲気での読書でしたが、夫や義母の身勝手さとドロドロの離婚劇が対象的でした。夫の不倫にショックを受けながらも、自分も澤田と恋に落ちてしまう、そんな人間の性をさらっと書いてしまう村山さんらしい一冊でした。面白かったです。

2019/07/20

モルク

スタイリストでラジオのDJもこなし雑誌にエッセイも書く帆奈美。雑誌の撮影で大女優の瑶子に気に入られ彼女の個人的な依頼もあり仕事は順調。ただ、モラハラ夫はそれが面白くなく彼女の仕事にいい顔をせず束縛しようとする。夫の浮気の発覚そして不倫相手の妊娠と、帆奈美は不安定になるが、撮影で再会した中学の同級生のカメラマン澤田と…。村山さんの作品にはこの夫のような人物がよく登場するが、夫の母といい今回は最後にズバッと言った言葉に喝采。でも帆奈美に賛同するばかりではない。彼女にも確かにイラッとするところがあるからね。

2019/09/28

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