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あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本)

あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本)

あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本)

作家
小川洋子
堀江敏幸
出版社
中央公論新社
発売日
2019-06-18
ISBN
9784120052057
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あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本) / 感想・レビュー

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starbro

小川 洋子は、新作中心に読んでいる作家です。堀江 敏幸は、初読です。男女二人の芥川賞作家による往復書簡小説も初読です。タイトルから、もっとライトな恋愛小説なのかと思いきや、歴史・宇宙・自然科学等とかなり大きな広がりを持った壮大で奥が深い物語でした。

2019/07/14

みどり虫📚

小川洋子さんと堀江敏幸さんの往復書簡により綴られる、かつて恋人同士だった男女の物語。知識や想像力を試されるような面もあったけれど、美しく流れるような文章と、静謐な中に見え隠れする暗さや悲しみのようなものに惹かれ、それを探るように大切に読んだ。私の想像力が、お二人の描いた世界の全てを理解出来たなどとは思わない。だけどそれでもとても素敵な読書時間を過ごせた。秋の夜長に読みたかった気もするな。。。『なずな』しか読んだことのない堀江さんの他作品と、梨木香歩さんの『渡りの足跡』も読みたい。

2019/08/28

🍇

14通からなる小川洋子さんと堀江敏幸さんの往復書簡。視力を奪われた男女の物語。二人の瞼を通して見る世界は何気ないものでも美しく映る独特な世界。瞼の裏から見える全ては滑らかに流れる小川の様に言葉は清く美しい。最初の手紙は架空の切手を貼り、手紙の末尾には必ずさり気ない天気や時刻や季節を表す言葉。現実から離れた独特な世界で難解で全部理解は出来ませんでしたが(どうも芥川賞作家さんとは相性が悪い)真相はそういう事だったのですね。

2019/07/22

ちゃちゃ

蒼く澄み渡る湖面を、孤独という闇にさす幽かな光を求めて舟を漕ぐ。湖面は静かに凪ぎ、辺りを静寂が包み込む。今までの世界は失われ、見えない目と閉じられた瞼が捉える新たな闇の世界。二人だけの閉じられた内なる世界。本作は、小川・堀江両氏による、往復書簡という形式を用いた「私」と「ぼく」の物語。互いの想いを受けとめ、寄り添い、深め合い、哀しい過去の物語を紡いでゆく、その二人の微かな息づかいと胸の鼓動を感じる愉悦。互いのもとへそっとオールを漕ぐ。決して届かぬ世界で一人舟を漕ぐきみへ、一筋の光が届くことを願って。

2019/08/10

ウッディ

事情があって今は離れて暮らす男女の往復書簡。アンネの日記、ニュートリノ観測所、パブロフの犬‥自由に綴られる内容を頭で追っている間は読むのが辛かったが、美しい言葉を心で受け止めてみようと思ってからは、二人が出会い、一緒に過ごした思い出を大切にし、互いを思い遣る優しさが溢れていることが感じられた。そして別れる原因になった悲しい思い出も明らかになります。内容を思い出せない美しい夢を見た朝といった読後感でした。BGMは、ラフマニノフのピアノ協奏曲No.3 https://youtu.be/SIVeznsvlOI

2019/10/13

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