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アウターライズ (単行本)

アウターライズ (単行本)

アウターライズ (単行本)

作家
赤松利市
出版社
中央公論新社
発売日
2020-03-06
ISBN
9784120052828
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住所不定生活にピリオド。赤松利市が、被災地で肉体労働をしながら書き継いだ『アウターライズ』は、今の日本へのアンチテーゼ!

 2018年、第1回大藪春彦新人賞を受賞した「藻屑蟹」で“住所不定、無職”の大型新人作家として鮮烈なデビューを飾った赤松利市さん。その後も迫力のアウトロー小説『鯖』、衝撃的私小説『ボダ子』、スカトロ純愛ファンタジー『純子』と、一作ごとに新しい世界を切り拓いてきた、活字好き最注目の作家だ。

『アウターライズ』(赤松利市/中央公論新社)

 3月9日に発売された新作『アウターライズ』(赤松利市/中央公論新社)が扱っているのは、東北地方での正断層型のアウターライズ地震の発生と、“東北独立”というセンセーショナルな題材。東北地方が〈東北国〉として独立を果たしたもうひとつの2020年代を舞台に、防災と復興、そしてこの社会のあるべき姿を読者に突きつける。

 東北の被災地で土木作業員をしている時代に構想され、長い歳月をかけて紡がれたという壮大な物語が、ついに姿を現す。議論を呼ぶこと必至の渾身作『アウターライズ』に込めた思いを、著者の赤松さんにうかがった。

被災地で肉体労働をしながら書き継いだ物語

――赤松さんが“62歳、住所不定、無職”の新人として、鮮烈なデビューを果た…

2020/3/10

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アウターライズ (単行本) / 感想・レビュー

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しんたろー

大震災から10年経って再び襲ってきた大津波…事前に察知した自衛隊が展開し、犠牲者は6人で済んだが、東北は日本から独立する…奇抜な設定だが、記者たちの目を通して描かれる東北は現実感が色濃く、群像劇的な要素も加わって全く飽きることなく夢中で読めた。現実の哀しさ&厳しさに良い塩梅で理想論を織り込んであって、考えさせられる事が沢山あった。社会派ながら、ミステリ要素とヒューマンドラマもあって「本当に赤松さん?」と何度も思わされた。いつもの毒やエログロは非常に少なく、多くの人に伝えたい熱いメッセージが込められた力作。

2020/06/08

いつでも母さん

はぁ~読まされちゃったなぁ。なぜ?まさか!えー!が頭にあって、答えを知りたくてドンドンページを捲った。『東北独立。』そそられる帯。あの震災から10年後って来年じゃないですか。自然災害の発生は止められないけれど【アウターライズ地震】お願いだから起こりませんように。既読の赤松作品のラストはどうにも心を波立たせるのだが、これはもうズルいよ赤松さん。

2020/04/08

おしゃべりメガネ

数々のへヴィな作品を送り出してきてる赤松さんですが、これまでとはかなり一風変わった作品です。これまでの作風をイメージして読むとまったく違った作風に面食らうと思います。東日本大震災から年月を経て、東北は「東北国」として日本から独立し、自衛隊は「国防隊」と名を変え存在し、またしても東北を襲った巨大津波があったにもかかわらず、犠牲者をたったの六名とするコトができたのはなぜなのか。果たしてこれは人間ドラマなのか、社会派作品なのか、近未来のSF作品なのか、いずれにせよハマる人にはガッチリとハマる不思議な作品かなと。

2020/05/08

のぶ

大胆な構想のもとに書かれた小説だった。本は二つの部分で構成されている。前半は東日本大震災の10年後に再び大津波「アウターライズ」に見舞われた東北の姿が描かれる。犠牲者は規模に比して抑えられ6人に止まった被害状況を公表した。その状況がいろんな人の視点で語られている。後半はその震災に対して東北が独立宣言を行った。新しい独立国の中で何が起きたのかが語られていく。日本が二つに分断されているという事態は、SFめいた設定で戸惑う部分もあったが、震災文学の一つとして多くのものが盛り込まれた一冊だった。

2020/04/19

モルク

東日本大震災から10年。東北を再び更に大きな地震と大津波が襲う。事前に察知した自衛隊の展開により犠牲者はたったの6名。その後東北6県は日本から独立し3年間の鎖国へ。その解除を目前に日本国からの取材を迎え入れ…。なぜ東北は独立国となったのか、あの赤い国の隠謀か、核地雷、なぜ自衛隊はあれほど早く展開できたのか、様々な疑問が解明へと向かう。日本の未来への警告ともなりうる。第1章に応える形のエピローグが心にしみる。

2020/08/13

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