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今も未来も変わらない (単行本)

今も未来も変わらない (単行本)

今も未来も変わらない (単行本)

作家
長嶋有
出版社
中央公論新社
発売日
2020-09-18
ISBN
9784120053351
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ジャンル

今も未来も変わらない (単行本) / 感想・レビュー

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buchipanda3

これは読んでいて楽しかった。好みの小説だなあ。~街はきらめくパッションフルーツ~の出だしから物語の最後まで、ずっとニヤニヤしたり、思わず感極まったり、ツッコんだり。ってパッションフルーツの写真を見たらこういうのだったんだと少し驚いた。そして人生いろいろ、「あぁって言う縛りのカラオケ」な気分ってある。だからAhっていう歌詞は多いし、メロディもパッと頭に浮かんで離れないのかな。レトロな細かいネタはブルボン小林さんが入っていると思う。それこそ「大人は楽しくなければ」だ。読後にカバーを外したらまたいい感じだった。

2020/09/27

Willie the Wildcat

「未来」で振り返れば不変であっても、目の前の「今」は”変数”の影響で心が揺れる。恋や友情、そして子育てという”定数”に対峙し、正解のない中での模索と葛藤。他者の言動や喪失感などを経て、辿り着くキーワードが『虚心』と『分岐』。主人公がいみじくも口にした、話すことの意義と意味。景色が変わる、同感。文字にすることでも、救いになるかなとも感じる。気づいた不変が、『勇気』。(人様に迷惑をかけない程度に)世間の様々な枠や偏見を気にせず、自分の心に正直に、一度きりの人生を楽しみたいですね。

2021/04/10

なゆ

私もとっくにいい大人ですが、むふむふ楽しめる小説だったのは間違いないでしょう★まず、表紙から楽しい。こう来るか!と。40代バツイチ小説家である星子の恋と友情と娘と。高3娘、拠(より)も恋に悩み、母星子もいい感じかもな相手が現れ、友人シホゾーもいろいろあって…。そんなこんなをとりあえずカラオケで発散させてた頃が懐かしい。縛りカラオケなんて楽しそう!ストーリーもいいけど、長嶋有ならではの懐かし小ネタが満載なのがむふむふで。今作のツボは「わからんチンどもトッチメチン」♪よくぞこんな歌詞掘り出してくれますわ‼

2021/03/23

アマニョッキ

まず装幀のお洒落さと可愛さを褒めちぎらせてください。帯なしなのに帯の文言はすべて網羅。主人公の星子とおぼしき女性が背後に忍ばせるデンモク。裏表紙には迷い続けたもうひとつの題名。ンモー、何もかもセンスのかたまり。素敵。内容も安定の長嶋さん節で、にやにやしたり吹いたり泣いたり、たのし忙しい。そういえば3年A組と瀧の逮捕は同じ頃だったのか。わたしも瀧のことではここでも散々つぶやいていた気がする。なんならプロフにも書いた。やっぱりなんかこー、生きている目線が近い気がするんすよね。永遠にすき。サイン本欲しいな。

2020/09/22

pohcho

40代、シングルマザーで小説家の星子。年下男子と恋したり、一人娘の恋愛と進学問題に悩みながら、友人とカラオケに行って歌う日々のあれこれ。星子たちの会話の中に昔懐かしネタがこれでもかと仕込まれていて、ずっとニヤニヤしながら読んでいた(丹波哲郎のゲームとか、渋すぎる)「ああって言うカラオケ」楽しそう。今時は恋バナじゃなくて推しを語る。山手線アイマスクって・・。長嶋さんって実は女なんじゃないの?と思ってしまうリアルさだった。表紙も遊び心満点。大人は楽しくなければね。ほんとにその通りだ。40代半ば以上にお薦め。

2021/03/29

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