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中国史SF短篇集-移動迷宮 (単行本)

中国史SF短篇集-移動迷宮 (単行本)

中国史SF短篇集-移動迷宮 (単行本)

作家
大恵 和実
上原 かおり
大久保 洋子
立原透耶
林 久之
出版社
中央公論新社
発売日
2021-06-21
ISBN
9784120054433
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ジャンル

中国史SF短篇集-移動迷宮 (単行本) / 感想・レビュー

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サケ太

かなり良かった。中国史歴史SFというのは、正直馴染みがないジャンル。しかし、かなり惹かれる。その内容もかなり多彩で、孔子は道を求めて泰山に登るが既に時空がねじ曲がっている事に気がつけてしまう『孔子、泰山に登る』。諸葛孔明コーヒー豆の栽培に成功したことで、中国史に寄り添うように存在するコーヒーの存在が面白い『南方に嘉蘇あり』。幻想的な雰囲気な中で歴史への反骨を感じさせつつも未来を暗示する『移動迷宮』。永生者と時間旅行者の出会いと爽やかさを感じさせる最後『永遠の夏』。まだまだ漁ってみたいジャンル。

2021/06/23

Pustota

今までに読んだ中国SF短篇集の中でも、歴史を扱ったものは魅力的なものが多いと感じたので読んでみた。中国史SFと一口にいっても、アプローチはそれぞれで、どれも面白かった。過去の世界だけが持つ独自の幻想的な魅力や、動かしようのない歴史の残酷さを感じる一冊。特に史実をふんだんに絡めながら架空のコーヒー受容史を描いた馬伯庸の「南方に嘉蘇あり」は読んでいて一番ワクワクした。また、過去の名も無き文人の足跡をたどる梁清散の「広寒生のあるいは短き一生」は、人が歴史に目を向けるときの「身勝手さ」を刺すようにも思える。

2021/07/18

ねぼすけ

本書は中国SFの中でも中国史SFを集めた8作品を納めた短編集である。発売前から気になっていたが読んでみて期待通り満足だった。ただちょっと後半の作品が何故だかアッサリめに感じた。馬伯庸と程婧波が重すぎて他が軽く感じているような?笑ただし内容はどの作品も注がたっぷりで読み応えバツグンだった。最後の作品解説もとても丁寧。自分は「孔子、泰山に登る」「南方に嘉蘓あり」「時の祝福」が面白かった。

2021/07/05

もち

「おまえはいつだって別れを告げないのが好きだった」◆時を超越できる「旅行者」と、桁違いの寿命を持つ「永生者」。二陣営は憎しみ合っていた。逃げ回る旅行者の女は、灼熱の部屋で男に出会う。告げられたのは、唯一、忘却されなかった約束――(『永夏の夢』)■中国の歴史SF短編集。無惨な試行錯誤や鮮烈な愛が描かれる時間SF、不器用な男の半生を追う考証SF、夢幻世界が崩壊する幻想SFなどが揃う。歴史という素地が作中の激情や哀愁を増幅させ、胸に迫る傑作としている。

2021/07/06

電羊齋

中国の中国史SF短編集。個人的ベストワンは梁清散「広寒生のあるいは短き一生」。文献調査のリアリティ、知識人の孤独、ほろ苦い結末が印象的。飛氘「孔子、泰山に登る」は、春秋時代なのにエネルギー保存の法則が発見されていたり、飛行機や熱気球らしき物が飛んだりするぶっ飛んだお話。そして馬伯庸「南方に嘉蘇あり」は漢代の中国にコーヒーが伝わっていたら?という歴史改編パロディSF。南北朝時代の苦いブラックコーヒーと甘いミルクコーヒー(?!)の南北対立には笑った。他にも面白い作品が多くて楽しめる。巻末の解説も非常に充実。

2021/07/25

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