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化物園 (単行本)

化物園 (単行本)

化物園 (単行本)

作家
恒川光太郎
出版社
中央公論新社
発売日
2022-05-23
ISBN
9784120055362
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ジャンル

化物園 (単行本) / 感想・レビュー

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starbro

6月の第一作は、恒川 光太郎の最新作、恒川 光太郎は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、ケショウ幻想連作短編集でした。オススメは、「猫どろぼう猫」&「風のない夕暮れ、狐たちと」です。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2022/05/005536.html

2022/06/01

おしゃべりメガネ

期待以上の定番な恒川さんワールドが炸裂してます。恒川さんの作品を読むたびにいつも必ず思うのが、どうしてこんな話を書けてしまうのだろうと。唯一無二の世界観は恒川さんでしか書けない作品になっています。前半からある意味スタンダードなホラーテイストに始まり、中盤からはファンタジーテイストへ徐々に移行し、ラストは見事な描写でしっかりとまとめてくれます。短編集なので、読みやすくテンポもいいのでストレスは少ないです。特にラストの『音楽の子供たち』を読むだけでも本作の値は十分にあると思われます。恒川さん、スゴすぎです。

2022/08/29

のぶ

恒川さんらしい独特の世界を描き出した7篇からなる短編集。だがその内容はバラエティーに富んでいた。描かれる時代はかなり昔のものあり、昭和の香りが漂うものあり、時代設定の分からないもの等。多くの作品には「ケシヨウ」という化物がそれぞれに登場して、悪魔的なこの化け物に囚われ、翻弄され、操られる登場人物たちの運命が何とも不思議な世界を構築して興味深い。最後に収められている「音楽の子供たち」がホラー、ファンタジー色が薄く、且つ難解だったが個人的には一番良かった。恒川さんの作品を読むといつも独特の余韻が残る。

2022/06/03

美紀ちゃん

7つの連作短編集。良かった!空き巣の羽矢子と美佳が会話したあたりから、面白い!恒川さんの話は何か不思議なものが出てきてファンタジー的な要素もたくさんあり、そういった部分も大好きだけれど、怖いのは人間の負の面。ドロドロした魔の心が不幸をよび恐ろしい。「胡乱の山犬」は、『東京喰種』みたい。考え方は理解できる。「日陰の鳥」はリュクが老婆から渡された杖にサンスクリット語。インドの話?三つ目!?頭が2つ!鱗肌!「音楽の子供たち」の風媧は妖精?いいケシヨウ。約束ネバみたいな場所を想像する。ケシヨウは何人もいる!すごい

2022/05/28

みっちゃん

第一話『猫どろぼう猫』良く出来たイヤミスホラーだ!とは思いながら、でも私が恒川作品に求める浪漫の香りが一欠片も感じられん…が、これは作者の敢えての配列なのだろうか、話が進むごとに現実世界から幻想的、伝奇的な世界のそれへと変容していくような。読み終われば様々な場所、時代で人間の前に現れ、ある時は喰らい、ある時は操り、またある時は飼おうとする存在「ケシヨウ」(化生か?)を巡るサーガ、となっていた。

2022/08/10

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