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殺し屋の息子 (単行本)

殺し屋の息子 (単行本)

殺し屋の息子 (単行本)

作家
永瀬隼介
出版社
中央公論新社
発売日
2022-06-21
ISBN
9784120055423
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殺し屋の息子 (単行本) / 感想・レビュー

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えみ

暴力の自由と悪との癒着、酒が混じった血と汗のにおいがプンプン漂ってきそうな暑っ苦しい老いぼれオトコ二人の世迷言。一言では言い表せない関係性が、絶滅危惧種に指定されるくらい懐かしさを感じる。持ちつ持たれつ…弱肉強食、利用するものはとことん利用し、弱い者は踏み台にして思う通りに動いていけ!過去に蔓延ったどぎつい真実が今、ツケを払えと襲いかかる。そのオトコ、殺し屋。そのオトコ、元刑事。2人の間にはどんな取引があり、どんな秘密があったのか。どこまでも荒々しいが、そこに時折現れるヒトの優しさがいい味出している。

2023/02/03

ナミのママ

久しぶりにガツンと来た作品。元マル暴の藤原と、出所したら組がなくなっていた元ヤクザの明石、かつて新宿でズブズブだった2人のオッさん。並行して若い南部と一ノ瀬が計画するベンチャービジネス。そしてこのタイトル。どう繋がるのかわからないまま、強盗殺人、公安、ギャングチームの残忍なやり方を読み進める。後半は色々なものが繋がりスピードアップ。人情の要素もあり骨太。今どきは流行らないだろうオッさんたちの暑苦しさが良かった。

2022/07/28

GAKU

元ヤクザの明石、元マル暴刑事の藤原。平成生まれの半グレや、公安刑事達にも怯むことない、二人の昭和オヤジの熱くて、無茶苦茶な暴れっぷりが良かった!

2022/09/28

fuku3

2022.8.12読了。永瀬隼介氏初読み。暑い!熱い!暑苦しゼ!昭和のオヤジ二人!ザ極道の明石は出所後に元舎弟の安田を嬲り殺し金を奪って逃走!刑事を定年退官した藤原に元部下から明石を殺せと!藤原は断る今度は元不倫相手の部下(公安係長)から明石を殺せととの依頼!藤原は新宿署時代に明石とズブズブの関係で拳銃の摘発で功績上げ出世した!極道も恐れるギャグ集団"ゼウス"の山王と新規事業を起こそうとする若者、南部と一之瀬が絡み展開して行く!この題名?果たして息子は誰!どこに登場するの!最後に藤原は馬鹿な事を口走る!

2022/08/12

rosetta

★★★★✮受刑中に組が解散してしまった元ヤクザと警部で退官し小さな警備会社で働く元刑事。ズブズブの関係で新宿署時代に偽りの実績を積み重ねた。六本木を根城にヤクザさえひれ伏させるギャングのリーダー。嘗て100億儲けた伝説の投資家と遺伝子操作による画期的なバイオエネルギー技術を抱えた若い研究者。一冊で読むには贅沢すぎる設定でどれとどれがどう絡むのかワクワク興味が尽きない。知恵較べのコンゲームっぽい場面や、直接の肉体がぶつかり合う暴力シーン。真相はそっちだったか!と言う驚きと男のロマン。今年の臨時ベスト候補かな

2022/07/26

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