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水底のスピカ (単行本)

水底のスピカ (単行本)

水底のスピカ (単行本)

作家
乾ルカ
出版社
中央公論新社
発売日
2022-10-07
ISBN
9784120055751
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水底のスピカ (単行本) / 感想・レビュー

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starbro

乾 ルカ、2作目です。本書は、ヤングケアラー青春譚、群像劇の佳作でした。私は、一度も転校したことがないので、転校生の気持ちは解りません。 https://www.chuko.co.jp/special/minasokonospica/

2022/11/13

モルク

札幌の高校に東京から転校してきた美令。まわりを超越する美貌、すぐさま試験で学年トップをとる優秀さ、やっかみをこめ東京の人と揶揄される。地方から来て札幌のマンションから通う友人のいない和奈と学園祭を機に友人となりそしてクラスカーストの最上位にいる更紗も修学旅行をきっかけに近づく。ただの友情青春ものではなく進路問題、震災のことその後遺症さらに家で老人の世話をしなければならないヤングケアラーまで話は及びその内容は深い。男子二人にはもっと活躍してほしかった。ラストシーンは印象的で美しい。装丁もそれにあっていて素敵

2022/11/29

ベイマックス

おもしろかった。高校生のお話し。女子3人男子2人の友情。語り手を変えつつ、進展していく。他人との様々な比較、家族、トラウマ、などなどでの生き抜くさの中で、自分を騙しながらも懸命に学生生活を送る。◎P157「契りきな かたみの袖を しぼりつつ 末の松山 浪こさじとは」◎p181「人の秘密は借金みたいなものだよ。連帯保証人になる覚悟はある?」「ないなら、知る資格もないんだよ」◎P261「人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は」

2023/03/12

itica

東京から転校してきた少女は、水面に落ちた一滴の水のように北海道の高校に波紋をもたらした。才色兼備なその少女と関わる同級生たちの在りようを描く。自意識が最も強いあの頃は、自分を他者と比べ、自分の存在意義を考える。親や教師たち大人が鬱陶しく、自分を振り返っても窮屈だったなと思う。カバーとタイトルの意味を最後の最後に知る。…そういうことか。

2022/11/11

ゆみねこ

札幌の高校に夏休み明けに東京からやって来たひとりの転校生。容姿端麗で成績はトップ、学校中から注目を浴びる汐谷美令。クラスで孤立していた和奈は学園祭を機に美令と友人に。そこにクラスカースト上位の更紗も加わる。何か秘密を抱える美令と更紗、何も無いことに焦りを感じる和奈。2人の男子を加えた密度の濃い1年。青春!和奈の成長が眩く、2人の男子清太と萌芽が良い。

2023/05/16

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