新幹線事故 (中公新書 461)
新幹線事故 (中公新書 461) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
【鉄道月間・12冊目】 何度も読んだ本だが、そのつど、さまざまな教訓を示してくれる。また事故の発生から、その原因を推理する過程の描写がドラマチックなのも、読み終わるまでずっと興味を持続させてくれる。1973~4年に発生した3つの新幹線事故は、人身に被害はなかったものの、事故原因として、意外な落とし穴がひそんでいることを教えてくれる。そして機械と人間、人間相互のあいだにも問題が。ミスをひたすら責める風土からは、事故防止に向けた、本当に有効な取り組みが生まれにくい。これは半世紀後の今も生きている教訓だろう。
2022/04/10
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