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無意識の構造 (中公新書 481)

無意識の構造 (中公新書 481)

無意識の構造 (中公新書 481)

作家
河合隼雄
出版社
中央公論新社
発売日
1977-09-22
ISBN
9784121004819
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無意識の構造 (中公新書 481) / 感想・レビュー

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neimu

何度読んだかわからない、学生の頃から。なのに、飽きない。頭の中にたたき込まれたと言うよりも、やはり記憶の底に深く沈んでいったような内容と言ったら笑われるだろうか。心理学を専門に勉強しないとしても、一般教養としてはお勧め。

おせきはん

最近は夢を見てもすっかり忘れてしまっていますが、普段は奥に隠れた無意識が現れて訴えかけてくるメッセージを眠れなくならない程度に意識し、自己の理解を試みたいと思いました。

2021/06/16

morinokazedayori

★★★★★ユングが深いのか、著者が深いのか。人間や自分自身をよりよく理解するための無意識の構造について、興味がつきない。無意識を理解するには、個人個人の心の構造だけでなく、社会や文化の知識や洞察も不可欠。文学作品や神話もとりあげつつ、人の心や世界の捉え方の不思議に迫る。難解な箇所も多く、いずれ再読したい。

2018/04/18

Gotoran

意識と(個人的、普遍的)無意識の相補性、無意識が人生全体に及ぼす影響について、多くの図や著者臨床経験(被治療者の夢分析)を通して、或いは神話や小説を通して、解説されており、解り易く、示唆に富む。特に興味深かったのは、影の病(ドッペルゲンガー)と“H.ヘッセがユング派分析家に分析治療を2回受けて、治療後に、それぞれ、「デミアン]と「荒野の狼」を執筆しているということ”。久方振りに、これらのヘッセ本も読みたくなった。後者では、ヘルミーネにアニマ像が描き出されているとのこと。

2011/05/04

テツ

フロイトにしろユングにしろ心理学的なものの考え方はあまり好きじゃないけれど、河合先生はとても好き。森羅万象を支配したつもりになって霊長なんて偉そうに名乗っていても、人間なんて自分自身のことすら理解できずコントロールも覚束ないような頼りない存在なんだということをたまに思い出すことは生きる上で大切な謙虚さを育ててくれる。自分自身の本当の在り方を、薄っぺらな自己啓発的な社会に適合する自分を創り上げるためみたいなアプローチからではなく、心理学的に静かに見つめてみる余裕って救いになるかもしれませんね。

2021/06/16

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