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伝説の弁護士、会心の一撃! 炎と涙の法廷弁論集 (中公新書ラクレ 468)

伝説の弁護士、会心の一撃! 炎と涙の法廷弁論集 (中公新書ラクレ 468)

伝説の弁護士、会心の一撃! 炎と涙の法廷弁論集 (中公新書ラクレ 468)

作家
長嶺超輝
出版社
中央公論新社
発売日
2013-09-09
ISBN
9784121504685
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伝説の弁護士、会心の一撃! 炎と涙の法廷弁論集 (中公新書ラクレ 468) / 感想・レビュー

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大先生

明治・大正期に活躍した花井卓蔵弁護士が凄い!拷問や脅しによって虚偽自白してしまった木内知事の弁護で、でっち上げの調書を批判し、「本件は、じつに被告人らの怨恨の血と、悲憤の涙の記念物である。筆を血涙に染めて作られたる著作物である」という弁論を展開したそうです。要するに検察の調書は、検察官の創作物・作文ですよって言いたかったわけですが…まるで作家のような文章で迫力ありますね。最近は分かりやすく簡潔に書けって指導されていますが、時と場合によっては裁判官の心に訴えかける弁論も必要かもしれません。良書だと思います。

2021/05/17

てくてく

戦前戦後の法廷弁論で著名な弁護士を、有名裁判とともに取り上げた本。大好きな花井卓三庫、今村力三郎、布施辰治などが取り上げられていて楽しかった。毀誉褒貶が激しい中坊公平弁護士の、森永ヒ素ミルク事件(民事訴訟)における弁論は、学生に紹介したいと思った。<おすすめ>

2015/07/18

刻猫

弁舌の鮮やかさ。心を動かす言葉の使い方。巧みな比喩、ウェットに富んだユーモア。重厚な切り口。などなど。

2013/09/19

話しかけるような文体でさくさく読めますが、厳粛な雰囲気を感じたい人にはオススメしません。 著者が本当に弁護士好きなのは伝わりますし、なんだかんだ言っても正義の味方を夢見ていると感じます。

2017/05/29

Takuya Kawahara

まずは大阪空港訴訟、水俣病訴訟、信楽高原鐵道事故などの概要や弁護団の弁論の内容が紹介されています。ここら辺の裁判は一応現代のもので、大まかなことは知っていたこともあり、感心しながら安心して(?)読んでいました。ところがその後は阿部定事件と竹内金太郎弁護士、極東国際軍事裁判(東京裁判)、花井卓蔵弁護士、チャタレイ事件と正木ひろし弁護士など、もはや「日本史」の事件や戦前・戦中の弁護士が続々と登場。初めて知ることも多くとても新鮮でした。『リーガル・ハイ』の古美門研介のような弁護士は昔にこそいたのかもしれません。

2015/02/16

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