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歳を取るのも悪くない (中公新書ラクレ 627)

歳を取るのも悪くない (中公新書ラクレ 627)

歳を取るのも悪くない (中公新書ラクレ 627)

作家
養老孟司
小島慶子
出版社
中央公論新社
発売日
2018-06-07
ISBN
9784121506276
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ジャンル

「歳を取るのも悪くない (中公新書ラクレ 627)」のおすすめレビュー

小島慶子さんの疑問を『バカの壁』の養老先生が一刀両断! 漠然とした不安はどうしたらいい?

『歳を取るのも悪くない』(養老孟司、小島慶子/中央公論新社)

 人口が減少して少子高齢化。景気は先行き不透明。収入格差で貧困が拡大し、保育園の待機児童は増加していく。こんな環境で結婚して出産して育児なんてできるのだろうか。今の社会は漠然とした不安がどこまでも広がっている。

『歳を取るのも悪くない』(中央公論新社)は、元TBSアナウンサー・小島慶子がベストセラー『バカの壁』などで知られる解剖学者の養老孟司に率直な疑問をぶつける対談集だ。

 1972年生まれの小島は団塊ジュニア世代。番組制作会社のディレクターと結婚するが、夫が会社を退職したことを機にオーストラリアに移住する。夫が主夫となり、小島が日本とオーストラリアを往復し、テレビ出演、講演などをこなして家計を支えることとなる。「いい学校に入っていい会社に入って、稼ぎのいい男性を捕まえれば女は幸せになれる」と親に聞かされるも、バブルが崩壊して就職氷河期。教わった生き方が大人になって絵に描いた餅だったと知らされた世代である。

 一方、養老は1937年生まれ。小学校2年生で終戦を迎えて教科書に墨を塗られるとい…

2018/8/8

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歳を取るのも悪くない (中公新書ラクレ 627) / 感想・レビュー

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いっちゃん

絵画,映画,観察対象の虫,見てどう感じるかは,その時々で異なり,いつも同じではない。違うことに気付き,わかる,それが年を取る醍醐味であると養老氏は言う。それに,今考えても仕方ないことは考えない。例えば,死んだ後のことは考えない,考えるのは残された人でいい。今この時を全力で生きることが大事である。世の中には,これまで全力で生きていない人は,こんなはずじゃなかったと,文句ばかり言って,それを人や社会のせいにする,そういう生き損ないの人が,現代社会では増々増えているという,全くそのとおりだと思う。

2018/09/08

fukui42

「満員電車で友達はできない」「参勤交代制にすれば、田舎も活性化して、病んでいる都会の人たちが新たな人生を手に入れられる」「結婚は脳の計算ミスってぐらいに思えばいい」と、わかりやすい話も多かった。計算ミスねえw。お二人の息の合った対談(構成が上手いのかも)もまあよかった感じです。

2020/07/12

Kenji Nakamura

ふむふむ🐈❗️

2019/10/17

紙狸

18年刊行。養老猛司さんとエッセイスト小島慶子さんの対談。養老さんを「思慕」すると公言する小島さんが、様々なテーマを振る。養老さんは時にそれに乗り、時に乗らない。たとえば恋愛については、「僕は男女関係というのは基本的には扱わないの」とかたくなだ。常識に異をとなえる養老節が聞ける。新卒の就職内定率が高いことについて、「いいような悪いようなニュース」と言う。「だって若い人が既存の社会に易々と組み込まれるわけでしょ。結局、いまある社会が変わらないということを意味しています」と。賛成できなくても、刺激は受ける。

2019/02/14

まさえ

シャルルボネ症候群って初めて知ったので、難しそうだけど今度「幻覚の脳科学」も読んでみようと思います。國分さんの「中動態の世界~」も読んでみようと思います、こっちも更に難しそうだけど^^;

2018/07/15

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