まれびとの座: 折口信夫と私 (中公文庫 M 8-2)
ジャンル
まれびとの座: 折口信夫と私 (中公文庫 M 8-2) / 感想・レビュー
うえ
本書の半分を占める私製折口年譜は戸板の物と同時期。「戦争後の新しい行き方は、先生の頭には入らないようであった。単位の数え方も変わって、同じ二時間の講義でも、一年間通じて四単位になったり、二単位になったり…先生には呑みこめないようであった」「校正の不備を面と向かって咎められたのは、『かぶき讃』の時だった…「私のほとけ」の「の」が落ちていたのである。校正の杜撰を叱られたのは…これただ一つである」「先生はよく、「人間」の出来不出来をおっしゃった。学問も芸術も、所詮は「人間」の出来が、その価値を決定する」
2017/11/22
感想・レビューをもっと見る