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言わなければよかったのに日記 (中公文庫 A 99-4)

言わなければよかったのに日記 (中公文庫 A 99-4)

言わなければよかったのに日記 (中公文庫 A 99-4)

作家
深沢七郎
出版社
中央公論新社
発売日
1987-11-10
ISBN
9784122014664
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言わなければよかったのに日記 (中公文庫 A 99-4) / 感想・レビュー

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ぶんこ

多くの読者が(笑える)と書かれているのですが、笑えなかった私は鈍いのか? かなりの人懐っこさに、まず驚かされました。アポも取らずに文壇大物作家のご自宅を訪ねては、愛されている様子が伝わってきます。同じ男性に好かれる方なのか? 最後の方の「ポルカ」と題された15品の小品も、落語のようで、そうでもなく、私にはイマイチ理解に至らず、思わず「ポルカとは」と調べてしまい、益々分からなくなってます。

2016/07/12

優希

う〜ん……笑いのツボがいまいちつかめず、淡々と読んでしまいました。

2023/12/19

まど

有名作家になったのに文学のことをあまり知らない作者の文豪との交遊録。背伸びしたり、知ったかぶったりすることなく自分らしく過ごしているところに和む。吉屋信子や武田百合子の名前もチラリと登場してうれしい。私の利用する図書館で予約の途切れない密かな人気本。

2011/09/25

ジャズクラ本

著者は「楢山節考」で有名な深沢七郎。正宗白鳥や武田泰淳などの大家との交流で言わなければよかったと冷や汗を流す話や、とてもじゃないけど日記、変な人だと言われちゃった日記など日記調のものから随筆、ポルカと称する小噺を収録。クスッと笑える話が盛りだくさんだが、ポルカ小噺は小野小町のてんかん説など、洒落であって真に受けてはいけないようだ。著者は気さくな人柄のようで好印象だし、内容もさらっと読めます。

2020/07/16

猫丸

赤瀬川さんオススメの本だから読んでみた。一言でまとめるとインテリが羨望しそうな感性。「拙なる精神」に憧れた漱石なんかも評価することだろう。文豪と呼ばれた正宗白鳥や武田泰淳、伊藤整たちに愛玩されたのもわかる。講談や芝居、あるいは芸人としての経験から仕入れた人懐こさで幻惑してみせる文体は、のちの書き手に大きな影響を与えた。ただ、僕はこの作品から見える深沢七郎を評価しない。あまりにあざとさが目立つから。器用な生活人だが底が浅い。

2019/08/21

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