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文章読本 (中公文庫)

文章読本 (中公文庫)

文章読本 (中公文庫)

作家
谷崎潤一郎
出版社
中央公論新社
発売日
1996-02-18
ISBN
9784122025356
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文章読本 (中公文庫) / 感想・レビュー

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touch.0324

序文に《われわれ日本人が日本語の文章を書く心得》とある通り、論旨は作文の技巧ではない。文章の要は余計な飾り気を除いて実際に必要な言葉だけで書く(華を去り実に就く)こと。言葉や文字で表現出来ないことの限界(日本語の語彙の少なさ)を知り、字面と音調(感覚的要素)を利用して表現の不足を補うこと。感覚を磨くには名文を出来るだけ多く、暗誦できるくらいに繰り返し読むことと、自分で実際に作ってみること、とある。日本人と日本語の特性を理解し、こだわりをもって文章を作ろうと思う。美文家への道は遠い。

2014/10/17

とびほびこび

いかつい顔のおっさん(失礼)、教科書でしか見たことの無かった谷崎潤一郎という名前。読友さんに紹介頂き手に取ってみました。まず一番に惹かれたのは朴訥とした文字が印象的な装丁。文字が表す言葉の流麗さを丁寧な語りで説明なさる。印象的なのは「活字の振り仮名に一層小さい文字で仮名を振りましたら、ややもすると真黒なお団子が出来てしまう」にクスリと。流行語大賞に見る言葉も世相を反映するものではありますが刹那的なものではなく、幾年月過ぎても日本人の心にじんわり残り続ける言葉こそ大切にしたいものであります。

2014/11/26

たまきら

先日「日本語」史を読んでいてふと久しぶりに読みたくなったので書庫から引っ張り出しました。自分的に日本語の美しさと陰惨さを最初に一冊の本で経験したのが谷崎です。もうパブロフの犬状態ですが、彼の文章を読んだだけで色々妄想入ってくるんですよ。こんなに堅そうなタイトルの本なのにエンタテインメント。谷崎おそるべし。

2019/01/29

いろは

『正しく文学作品を観賞し、一行でも美しい文章を書こうと願うすべての人々の必読書。』という素敵な裏表紙の文章が書かれているこの作品は、私には少し難解だった作品である丸谷才一の『文章読本』という作品で紹介されていた、著者が大絶賛していた作品。確かに読みやすい。文章についてはもちろんのこと、言葉について、現代語について、漢文や古文、英文について、とても勉強になる。小説を書く人、又は、小説を読む人にも、オススメの作品だと言える。丸山才一の『文章読本』でも、そして、この作品でも話題となった『城の崎にて』が読みたい。

2018/09/01

雨伽詩音

日々詩や掌編を書き、様々な文章に触れるなかで、あらためて文章の極意について学びたいという気持ちが高まってふたたび手に取った。私はもっぱら谷崎の云う「源氏物語派」を好むのだけれど、作品を書いていて文体を流麗と評されることが多いこともあって、自分の立ち位置に自信を持てた気がした。鏡花や谷崎といった「源氏物語派」に類する名文を何度も読み返し、さらに感覚を研ぎ澄ませていきたい。文章を磨き上げる喜びを今一度噛み締めた読書体験となった。

2017/12/13

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