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新選組始末記―新選組三部作 (中公文庫)

新選組始末記―新選組三部作 (中公文庫)

新選組始末記―新選組三部作 (中公文庫)

作家
子母沢寛
出版社
中央公論新社
発売日
1996-12-18
ISBN
9784122027589
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新選組始末記―新選組三部作 (中公文庫) / 感想・レビュー

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Die-Go

再読。子母澤寛によるノンフィクション風の新選組物語。新選組関係者、事件の目撃者の証言、数々の文書を集め編集されているため、その生々しい姿が浮き上がる。その後の研究によって、多少の齟齬はあるようだが、本書が新選組ものの古典であることに変わりはないだろう。★★★★☆

2016/10/30

現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」

全てはここから始まったのだ。今やゲームや漫画でもお馴染みの新選組の人気。司馬遼太郎の小説だって子母澤寛のこれがなければ生まれなかった。前書きを読むと昭和3年、近藤勇没後60年に出た本だとわかる。おまけに新聞記者だった子母澤寛の処女出版である。この後小説家になったのだ。つまりこの本が無かったら新選組人気はおろか『座頭市』も無かったのだ。幕末を知る古老からの取材も活かした著作である。浅田次郎『壬生義士伝』の登場人物は皆、吉村貫一郎の思い出を誰かに語っているが、あれは子母澤寛が相手なのである。(感想続く→)

2016/04/22

財布にジャック

パラパラとページを捲ってみると、なんだか難しそうな気がして気が引けてしまい長い間積読していましたが、覚悟を決めて読んでみました。勿論難しい箇所もありましたが、思いのほか読みやすく無事読了出来て良かったです。今まで沢山の新選組の小説を読みましたが、この小説を読んだら、作り話ではなく新選組の隊士達がが確かに昔私と同じこの日本に生きていたんだと改めて感じ、そのリアルさに胸が打ち震えました。新選組研究の古典として、評価が高いのも頷けます。

2012/01/14

こばまり

「歴史を書くつもりなどない」と初っ端からジャブを放つ著者。しかし私はこれぞ歴史だとシビれっ放しでした。ジャーナリスト出身の為か、極めて簡潔明瞭な文体。加えて存命中の関係者談話が多数収められており、只ならぬ生々しさを醸しています。特に近藤勇について頁が割かれ人となりが伝わり興味深かったです。

2016/05/02

おさむ

新撰組ものの定本とされる昭和2年出版の本作品。著者は新聞記者出身で、新撰組の生き残りや遺族へのききとりを重ねて、この本にまとめあげた。司馬さんの燃えよ剣もこれを参照したのだろうとおぼしきエピソードがあちこちにあります。この本を含む三部作をきっかけにさまざまな小説やドラマが生まれて、それまでの殺人集団というイメージが変わっていったのだという。薩長史観は今も支配的ですが、昔に比べればましになってきたということですね。

2018/02/08

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