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ハッピーアイスクリーム (中公文庫 か 69-1)

ハッピーアイスクリーム (中公文庫 か 69-1)

ハッピーアイスクリーム (中公文庫 か 69-1)

作家
加藤千恵
枡野浩一
出版社
中央公論新社
発売日
2003-04-24
ISBN
9784122041950
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ハッピーアイスクリーム (中公文庫 か 69-1) / 感想・レビュー

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❁かな❁

歌人である加藤千恵さんの初めての短編集『ハニービターハニー』を読んでとても切なくて綺麗な文章で気に入ったので、図書館で処女短歌集を借りてみました!加藤千恵さんが高校生の時に書かれた作品で、とても瑞々しくストレートな短歌ばかりです♪大人になった今、読んでも共感できる作品がいっぱいあり、とても素敵でした☆あとがきにて「もう2度と、あの頃には戻れません。それをすこし淋しく、同時にとても素敵な事だと思います。」「あの頃は一度きりだということはあの頃はまだわからなかった」と書かれていました。とても良かったです♡

2013/05/02

lonesome

ふと思ったことは、そういえば自分は加藤千恵さんがこの短歌を詠んだ頃の年代の異性と同じ世代の時にまったく接したことがなかったなということだ。この本におさめられている短歌は、自分が想像する十代後半の女の子の瑞々しい感性も感じられるし、普遍的な気持ちも見えるけれどどこかとんがった苛立ちのようなものや切なさも見えてくる。自分のかつての同級生の女の子たちはどんな青春時代を過ごしただろうか。読みながらそんなことに思いを馳せた短歌集だった。

2014/11/22

Roy

★★★★+ そう言えばこの、みずみずしいシュワ甘はキリンレモンだった。ちょうど10年位前のともさかが出てたCM、コピーは確か「好きになったらキリンレモン」。そのCMの中、ともさかは海辺で「大好きだよー」と男の子に叫んでいた記憶がある。その鼻にかかった声で言うストレートさがとってもシュワ甘だったのだけど、この歌集にもそれ同等、ストレートな少女の内省が恥ずかしい位愛おしく満載なのだ。ぎゅっと抱きしめたくなる少女の31文字を抱え、きらきら太陽が反射している海に飛び込みたい。溺死。

2009/07/17

mm

加藤千恵さんが高校生の時に詠んだ短歌集。本のデザインは洗練されてます。一気に高校生の気分に戻ったよ。「細胞は全部入れ替わったのにね/消去できないあの日の不安」「さっきまでどこに潜んでいたのだろう/私の中の17のわたし」「思い出はセピア色って本当だね/フルカラーならショートするから」な〜んてね。。感想が短歌になっちゃうくらい、脳に浸透してくるよ。なんだなんだ。この自然体。

2018/05/30

紅香@新刊購入まで積読消化あと6冊⭐︎

『才能を持たないカラダ重すぎて 気を抜いたなら沈み込みそう』『夕立が街ごと洗い流すのを どこかで待っていたのだと思う』が好き。31文字で感情を表現できるなんて素敵。とても尊敬。それはネガティブな感情を心から切り離すためのナイフ。風景を切り取る瞬間カメラ。熱い決意の意志表明。誰かへのお守り。その時の想いを永遠に閉じ込める冷凍庫。短歌を書く人の文章、感性がたまらなく好き。まっすぐな言葉が心に沁み込む。日常に隠れてる目に見えない風、匂い、味、心を57577の網で掬い出してみたい。加藤千恵さん17才の短歌集。

2013/07/24

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