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楠木正成〈下〉 (中公文庫 き 17-7)

楠木正成〈下〉 (中公文庫 き 17-7)

楠木正成〈下〉 (中公文庫 き 17-7)

作家
北方謙三
出版社
中央公論新社
発売日
2003-06-24
ISBN
9784122042186
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楠木正成〈下〉 (中公文庫 き 17-7) / 感想・レビュー

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sakap1173

本作においては、湊川の戦い、桜井の別れといった有名な正成の最後までは描かれていません。しかし、余韻を残すエンディング。北方謙三先生らしいかもしれませんね。 次も北方先生の南北朝ものを続けて読むか、しばし歴史物から離れて別のジャンルにするか、どうしようか検討中です。

2021/04/01

T2y@

楠木正成も勿論だが、正成との対話から描かれる尊氏像も、人間的魅力が際立つ英傑として描かれている。 この辺は北方先生やはりうまい。 南北朝時代は、自らの知識が浅いこともあるが、戦国・幕末と並んで、もっと深く知るべき時代であると直感した。

2014/07/19

糜竺(びじく)

個人的には、足利尊氏が出てくるあたりから、面白くなってきた。建武の新政になり、魑魅魍魎とした朝廷内の動きから正成は一歩引いて冷めていて、だけど、生き様は爽やかに感じた。

2022/11/27

くみ

大塔宮様と鎌倉幕府倒幕を「公家と悪党で!」と意気込んでいたものの、最終局面で「武士」の足利尊氏参戦で見果てぬ夢に。私の勉強不足で「悪党」と「武士」の違いがイマイチ分かってないので、正成の落胆が染み込むように理解してあげられない、、ごめん。大塔宮様とは利で結びついてたはずが最後には情に変わり燃え尽きた正成。大塔宮様死後、本人の希望通りに河内の山中で過ごさせてあげたかったなあ。。尊氏は弱くも強くもある人物として描かれますが、それがとても魅力的に思えました。年明けから新鮮な一冊。ご紹介ありがとうございました!

2018/01/07

TheWho

下巻に入り後醍醐天皇と護良親王に呼応して楠木正成が挙兵する。そして笠置山の陥落、吉野、赤坂城などの攻防、そして千早城の戦いを軸に各地の悪党の蜂起と六波羅との攻防など、悪党軍と護良親王の奮戦を語られている。正成は、既成の武士の時代を崩壊させる事が悪党の生き残る道と確信し、はからずも後醍醐天皇を担ぐ事により新しい時代を創る壮大な夢にかけた人間として描かれている。決して滅私暴行の忠臣としての正成とは違い、己の夢にかけた骨太な魅力ある人として描かれている。従来の正成を覆す魅力的な人物を語る面白い歴史物語です。

2014/10/05

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