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味覚極楽 (中公文庫BIBLIO)

味覚極楽 (中公文庫BIBLIO)

味覚極楽 (中公文庫BIBLIO)

作家
子母沢寛
出版社
中央公論新社
発売日
2004-12-01
ISBN
9784122044623
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味覚極楽 (中公文庫BIBLIO) / 感想・レビュー

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syaori

新聞記者時代に書いた、様々な業界人の美味関する記事に、後年作家となった作者が人物や取材時の思い出などを付け加えるという構成。話し手には、天皇の料理番として有名な秋山徳蔵や新宿中村屋主人の娘婿となったインド人志士ボース、高村光雲などの名前も。各人が語る「うまいもの」への興味は尽きませんが、「下手味をそのまま生かし、それでいてすっきりと洗練」された文章のせいか本を閉じて残るのは気障と野暮を厭う江戸っ子気質ともいうようなもので、その切れ味で各様の主張を料理する作者の腕、流れる水のような「うまさ」を楽しみました。

2019/06/19

水無月

昔の食べ物と聞き書きと。どちらも大好物だが、期待に違わぬ内容だった。今は滅びてしまった国産食材の数々、それを表現する語彙の多様さを堪能できる。もともと新聞記者として取材し記事にしたものだが、戦後に追加した後日談、人物評も面白い。有名な「新選組始末記」「戊辰物語」、子母澤の先輩篠田鉱造による「百話」シリーズも、失われたことば、風俗、世相を伝えて見事なものだが、天保生まれで昭和三年に没した四代目尾上松助が語る鰻を食べた効果は以下の通り。「どうもあいつをやると気のせいか、はきはきして来るように思いやすよ」

2016/02/28

Miho Haruke

歴史ものの大家が新聞記者時代取材した政治家、財界人、芸術家、華族などの、明治から大正の「食」に関する聞き書きと、作家の随筆で構成された本。初版が昭和32(1957)年ということで、出版当時でももはや歴史上の人物である人たちがうまいまずいをハキハキと語る、そして作者は彼らが勧めた料理を、あるものはまるでうまくないと斬って棄てる。といって横柄さや陰惨さはなく、読後感は明るく、健康な食欲が湧いてくる。ああ天ぷら食べたいうなぎ食べたいおでん食べたい、江戸前の料理が食べたい。ずっと読み続けたい一冊と出会った。

2016/06/10

artillery203

古き良き時代が垣間見える。こういう本を読むと、今のジャンクフードや添加物満載の食事を考えてしまう。とにかくこいこくが食べたくなる本。

2015/09/21

みなず

56年後に読んだ私も、美味しく、羨ましく、楽しめた!!赤坂虎屋について、子母澤氏の「落ちましたね」で、盛り返したのかそのままなのか、気になる。「珍味伊府麺」の“絶世の美人と言われたが、からだ全体にお色気が不足だったし…”には、爆笑。

2013/01/29

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