KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ルナティックス - 月を遊学する (中公文庫)

ルナティックス - 月を遊学する (中公文庫)

ルナティックス - 月を遊学する (中公文庫)

作家
松岡正剛
出版社
中央公論新社
発売日
2005-07-26
ISBN
9784122045590
amazonで購入する

ルナティックス - 月を遊学する (中公文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

うりぼう

正剛先生の日陰者である「月」に対する情愛のあふれた本。「睦月」で私達の本気度が試され、月を追うごとに面白さを増す。「風の博物誌」が客観的な「風」を多様に捉えたものなら、「月を遊学する」のは、正剛先生の主観にかなった遊び心が縦横無尽に展開される。クレーターのあるおかげで、満月は全円が均等にかがやく姫になり、「氷点下3度の温度」は、「温」の字が邪魔をする。富田さんは「月は後向きになって、煙を吐いて留守になる」。で、お盆のような月は、未だ解明されない。結論は「月月に月みる月はおおけれど月みる月はセイゴウの月」。

2010/04/11

マウリツィウス

【松岡正剛:"Lunatix"】「月がとっても青いから」-松岡正剛さんの語る「月」とは何だったのだろうか。《月》が教えてくれる。つまり美術史の語る《引用図版》とはシェイクスピアの語り得た「月」でもある。文学史と古典芸能の語る《絵画横断》は《伝統》、「鏡のように反映される(コリント)」の言葉すら引用趣旨に含められるだろう。一つの意味ではなく「二つ」-優しい月夜を飾る《晩》にこの本は最適でもある。優しさと太陽は「月と普遍」-古典文明史を彩った「月夜」を語る松岡さん。異教/異端/旧教/新教/正統多様横断する証。

2013/10/22

かごめ

月では呼び捨てのようですし、お月様は…アナタ、とお呼びしても良いですか?アナタのことは母の母胎にいるころから知っていました。まだ、名もないわたしを何か月と呼んでいましたから。母胎を離れて見たのは有明のアナタです。それから、今夜に至るまで幾度もアナタとお逢いしました。アナタは遠い人です。多くの人に見つめられ、憧れ讃え、色で、形で、光で、言葉(ことは)で描かれてきました。アナタには陰があることは知っていますよ。その陰に魅せられるかもしれません。でも、見つめずにはいられません。今夜は十六夜、誘ようてください。

2020/06/08

ゆーじん

月に関してこれほど網羅した本にお目にかかったことがない。誰しも一時、月の虜になってしまうだろう。

2013/05/26

カテータク

学術分野を問わず月に関することをこれでもかと詰め込んだエッセイ集。面白いと言えば面白いのだが、細かい解説はなく、自分の得意分野外の内容はなんとなく理解する程度で読み進めていくしかない。内容の正確さも微妙。良くわからない内容が多いと感じながら読んだ自分でも、明らかな間違いを数か所見つけたので、知識のある人が読めば間違いはさらに増えそうだ。良くも悪くも著者が好き勝手書いたエッセイ。しかし、書籍として出版するのなら、最低限の正誤くらい調べ校正して世に出すべきではないか。手間を惜しんだ結果だとしたら大変残念だ。

2018/01/01

感想・レビューをもっと見る