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海東青: 摂政王ドルゴン (中公文庫 い 92-22)

海東青: 摂政王ドルゴン (中公文庫 い 92-22)

海東青: 摂政王ドルゴン (中公文庫 い 92-22)

作家
井上祐美子
出版社
中央公論新社
発売日
2005-09-01
ISBN
9784122045811
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海東青: 摂政王ドルゴン (中公文庫 い 92-22) / 感想・レビュー

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kk

清朝入関時の摂政王・叡親王ドルゴン一代の活躍を題材とした歴史小説。カバーのイラストがなんだか昔の少女漫画の絵みたいだったので、若い人向けなのかなと思ってしばらく積んであったのですが、読んでみたら予想外にしっかりした物語。主人公の生き様をあまりにも麗しく表現し過ぎてるよーな気もしなくもありませんが、そこはそれ、一つの歴史小説として楽しく読ませてもらいました。

2021/09/08

P-man

呉三桂主役の『紅顔』を読んだので、次は同時代人のこちら。満州族、というか騎馬民族社会では母方の実家が強くなるうえに、末子相続の文化やなんやかんやで最後は会議で選出されたりもするから、国家誕生後の大事な時期に幼帝が成立ということがありえる……その時代にしっかり国家としての屋台骨を作り上げ後の繁栄を支えたんだから、この人やっぱり傑物だよなあ。権力欲や野心が薄いあるいは内心強く持っていた、というわかりやすい解釈はせず、難しい人物像を最後までしっかり書ききっていて素晴らしい。

2022/06/25

紫鈴

生涯1度も野心を見せず実直だった。振り返れば、ホンタイジ政権時代のドルゴンが1番輝いていた。自分の命が掛かった綱渡り状態だったけど、ホンタイジの本心はどうだったのだろう。曹振彦とドルゴンの主従関係も最期までよかっただけに、フーリン未成年とはいえ、ドルゴンの死去した途端の仕打ちが許せないな。☆5

2007/08/17

雪野きずな

紅顔を読み返そう。井上祐美子先生はこれからも中国ものを書いて欲しい。

2016/06/16

オイコラ

おもしろいんだけど、ドルゴンの権力への欲の薄さが、これはこれとしてありだし、いいと思うけど、でもちょっと違うんじゃないかな、とも思ってしまう。ホンタイジの病と死、荘太后の降嫁、ホーゲの処罰、どれをとってもいかにもだし。美化とも違うし、ひとつの解釈なんだろうけど、ちょっと物足りなく感じてしまうのも事実。

2016/02/14

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