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ナ・バ・テア (中公文庫)

ナ・バ・テア (中公文庫)

ナ・バ・テア (中公文庫)

作家
森博嗣
出版社
中央公論新社
発売日
2005-11-01
ISBN
9784122046092
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ナ・バ・テア (中公文庫) / 感想・レビュー

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Tetchy

第1作目の草薙は絶望に浸っていたが、本書においての草薙水素は飛行機に乗ることが大好きな戦闘機乗りだ。今日も空へと飛び立ち、敵と戦い、帰ってくる。そのために生きているかのように、彼女はその瞬間を愉しむ。橙一色に染め上げられた表紙は黄昏時の空を示しているのだろう。草薙水素が絶望に暮れる夜に至る前の物語だという意味を込めての色なのか。夕暮れ時はどこか切なく哀しい思いにさせられるが、本書の草薙水素はまだ元気だ。None but Air。空以外何もない。今日も草薙水素は空を飛ぶ。絶望に明け暮れるその日が来るまで。

2018/12/08

kishikan

森のスカイ・クロラシリーズ、第2作。僕はこっちの方が好きだ。少し変わった子あります、もそうだったが、やっぱり森はただものではない。心理描写はこっちまで切なくなってくる。それに飛行機のメカニックや、空中戦などはまるで映画を見ているかのよう(いや映画以上の描写)だ。

2008/01/19

みりあ

草薙水素の過去話。「スカイ・クロラ」での彼女とは全然違う印象があって驚いたが、当然の事なのかとも思う。老化しなくて体が成長しないキルドレでも、心は成長する、と言うことが分かった。大人になって行く。キルドレ達は生きているのが本当につらいのか。この話を見る限りではそうは思えないが、やはり何かあるのだろう。笹倉もこの頃からいた。全然変わらないなあw草薙はまだ飛ぶことを止めてはいないので、「スカイ・クロラ」までの間に何があったのか、そこが気になるのでどこかでまた読みたいな。

2011/07/09

akira

5年ぶりの再読。 前回は刊行順に読んだために、いろいろとよく分からなかった。 内容はほぼ忘れていたのに、この独特の世界観・空気感は妙に懐かしい。 名前すら名乗らない主人公、年齢、性別すら自分では言わず文章による説明もない。ただ会話から徐々に明らかになる。 無機質でいつも客観的な説明は、理系論文を読んでいるような気分になる。これが合わない人には全く合わないが、合う人はハマる所以だろう。 いつも感情をコントロールしきる水素が感情に振り回されてしまう後半、 普通じゃないと言っているが普通なんだと思った。

2013/01/19

たきすけ

本書「ナ・バ・テア」はスカイクロラシリーズの2作目にあたり、草薙水素の戦闘機乗りだった頃の過去が明かされる。スカイクロラの世界観が持つ独特の空気感は健在で、特に草薙の心理から読むキルドレ達の精神の揺らぎは、刹那主義からなる感情の沈黙、ひいては現実への抵抗の葛藤が繊細に描かれている。そこに森氏の硝子のような文章が溶け込み、読者に透きとおった「空」の世界を見せてくれる。「空」とは肉体に縛られない自由、精神の自由を表しているのかもしれない。「周りには、空気しかない。何もない。命も。死も。」

2015/09/28

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