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安徳天皇漂海記 (中公文庫)

安徳天皇漂海記 (中公文庫)

安徳天皇漂海記 (中公文庫)

作家
宇月原晴明
出版社
中央公論新社
発売日
2009-01-01
ISBN
9784122051058
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安徳天皇漂海記 (中公文庫) / 感想・レビュー

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はらぺこ

歴史モノのファンタジー。以前から興味が有ったネタが織り込まれてたので面白かった。ただ第一部の語り口に何度も眠りに落ちてしまったので半分ぐらいにしてほしかった。第二部はCG映像で観てみたい。正直、第二部だけで良い気がするけど第一部を読んだからオモロかったんやろなぁ。映画化したらええのに。

2011/08/31

GaGa

宇月原ワールド全開の幻想歴史小説。壇ノ浦で入水したはずの安徳天皇が江ノ島に宝剣とともに匿われると言うとんでもない設定を「吾妻鏡」などの記述を活用しながら展開させていく。ニ幕形式で特に第二部の展開には、その創造力に拍車がかかる。大勢にお薦めできる作品とは言えないが、幻想歴史小説ファンならば一読の価値は大いにあり。

2010/11/02

藤月はな(灯れ松明の火)

全てを奪われ、流されてしまった想いは何処へ辿り着くのか。絶望し、悔やみ、嘆き悲しみ、憎み、呪い、慟哭し。やがて時は流れ、全てを振り絞った幼き故に強烈な荒ぶる魂は消えずとも透徹した祈りにも似た「何か」へと変わるのか。安徳天皇が八岐大蛇ならば神器の奪還だけでなく、清和源を滅ぼしたのは天孫を滅ぼす為だったのか。武士に生まれた故に文人としての己との差異に苦悩する源実朝が見せた凛然とした最期とフビライ・ハーンの滅亡を幻視できたマルコ・ポーロの境地が物悲しいです。そして「小林の大臣さまや太宰の僧正」という記述に慄然。

2013/05/23

kaoru

作者のイマジネーションと知識量は凄く、情景描写も素晴らしいのですが、物語としては響きませんでした。三人の王の滅亡がテーマですが、ファンタジーでこの三つをつなぐ必然性がわかりません。

2017/10/25

naoudo

物語の想像力と醍醐味を堪能出来る一冊。源実朝の和歌が生きている。古事記や平家物語から貴種流離譚の転生として水蛭子が語られる。マルコ=ポーロに続きを語らせると言う奇想も、初めはどうなるかと思いきや新たな一面が浮かび上がってきて新鮮だった。宋の幼帝とカーン。夢と運命が結びつき物語りの重層性がましてゆく。水蛭子はとても禍々しい。非業の死を遂げた安徳天皇を慰め、源平の合戦で死んだ者たち、そして、兄頼家と、宮と幕府の関係で死んで行くかつての源氏に仕えた者たちの死と罪を一身に背負った実朝。その歌には哀しみがある。

2016/09/04

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