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双調平家物語 1 序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫 は 31-20)

双調平家物語 1 序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫 は 31-20)

双調平家物語 1 序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫 は 31-20)

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
2009-04-01
ISBN
9784122051430
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双調平家物語 1 序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫 は 31-20) / 感想・レビュー

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優希

『平家物語』とはいうものの、中国の王朝から物語は始まります。そして奈良時代の飛鳥へ。平家のことはまだ触れていませんが、十分楽しめました。平家が出てくるのはもう少し先になるのでしょうか。楽しみに読みます。

2019/05/18

りー

清盛さーん、と思って手にしたのに、ん?何故、巻頭に漢王朝の系図と、唐王朝の系図が載っている?と思ったら、えー、始まりはもっと前で、始皇帝からでした。でも、結果的に、唐の則天武后→玄宗→粛宗→代宗っていう一番知りたかったところに頁を割いて分かりやすく書いてあり、ラッキーでした。(空海はそんなバタバタの中、ちゃっかり密教の相伝受けちゃったのか。)大和に話が戻るのはこの巻の終わりの方で、蘇我氏から。藤原氏の前に押さえるのはわかるけど、清盛さんへたどり着くまでにあと8巻かかるって、マジか・・・と呟く。がんばろう。

2018/08/31

小鈴

祇園精舎の鐘の声には、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色には、盛者必衰の理をあらわすという。奢れる者も久しからず、猛き者も遂には滅びるという、その盛衰の例証と挙げられた唐土の叛臣達。序の巻では、これら叛臣の歴史を語るのだが、彼の朝の話を読んで、既に呆けてしまった。我が朝の話、藤原家の起こりを語るため飛鳥の巻にようやく入ったが、全16巻を読み終えたら、魂が抜けてしまうんじゃないか!?楽しみであり、怖くもあり(笑)。

2010/06/06

のんき

なんで「唐の禄山」が奸臣として取り上げられちゃうの?と「祇園精舎」への疑義というか抗議というか、安禄山への思い入れ全開(と私には受け取れた)で始まる平家物語。「異朝」の出来事を描写しながら「本朝」とのつながりも提示していく「序の巻」、長い物語の導入部としてなかなかスリリングでした。「近く本朝を窺う」には蘇我氏から書かなければ、という方針になったのも納得。

2010/02/20

小葉

長い長い序の巻は『平家物語』の「遠く異朝を訪へば、秦の趙高、漢の王莽、梁の周異、唐の禄山・・・」に対応する箇所かと。特に詳しいのが「唐の禄山」。玄宗に安禄山、楊国忠、史思明など次々に登場し、世界史の教科書に出てきた「安史の乱」とは、こういうのだったのか、楊貴妃はこういう事情で殺されたのかと、物語のおかげで何となく分かった気分。玄宗やけにいい人。史思明かっこいい。

2010/01/28

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