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月光 (中公文庫)

月光 (中公文庫)

月光 (中公文庫)

作家
誉田哲也
出版社
中央公論新社
発売日
2013-04-23
ISBN
9784122057784
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あらすじ

同級生の少年が運転するバイクに轢かれ、美しく優しかった姉が死んだ。殺人を疑う妹の結花は、真相を探るべく同じ高校に入学する。やがて、姉のおぞましい過去と、残酷な真実に直面するとも知らずに……。ピアノソナタの哀切な調べとともに始まる禁断の恋、そして逃れられない罪と罰を描く衝撃のR18ミステリー。

月光 (中公文庫) / 感想・レビュー

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とも

「春を嫌いになった理由」に続いての誉田哲也。「春を〜」はそんなに好きじゃなかったけど本作は面白かった。読んでて「オエッ」ってなる場面もあったけどそれはそれでありかなと。ただ登場人物の羽田も舜もキヨも、妹の結花ですらも誰もがクズで腹立たしかった。羽田先生は純愛を謳う様で所詮は不倫やし、キヨは更生したのかもやけど、犯した事はクズ中のクズの所業やし。唯一キラキラ光ってたのは涼子だけか。舜に至っては言葉もない。 登場人物のクズっぷりは誉田さんの狙い通りなんかもやけど、まんまと嵌められた感が強いなぁ。

2017/10/15

Yunemo

まず、著者の素材の広さに感嘆。とは言いつつ、何となく気持ちにしこりを残して読了。けっしていい意味じゃなく、切な過ぎ。著者の描く女性観、高校生という設定でこんなに強いものとして表現していいの。男の馬鹿さかげんとあまりに対照的に過ぎるじゃないですか。この年代に、真実を知る意味を被せてどうするの。何だかスッキリしないのは、自身の持つ感覚との差異。そういう意味では、性別、年代別にこの読後感は違ってくるのかも。そこまで見越したうえでの作品、そうも考えられます。読後感の良し悪し以上に、改めて著者の力量にひれ伏して。

2014/08/30

ゆこ

憧れの姉の死。『謎の事故死』。そこで終わらせたら良かったのに……知らなけ れば良いことは、きっともっとあるのだ と思う。でも、知りたいと思ってしまう のも人間だよなぁ、と分からなくもない ような。でも知ってしまったら、もう前 のようには戻れない。知らない頃の方が 幸せだったとしても。決して綺麗な終わ り方ではない。誰も幸せにならない、後味悪い感じがまたこの本らしい気もする。さて、自分は愛する人のために死ねるだろうか。

2014/01/18

のり

妹想いの姉がバイクに轢かれて死んだ。何故、現場は土地勘のない埼玉だったのか?いつも笑顔を絶やさなかった姉がどうして…疑問に思った妹の結花は、姉と同じ高校に進学し、真実を知ろうとする。それにしても、姉の涼子は何故、禁断の道に踏み込んだのか?その先に待つ地獄絵図に耐えられたのか?羽田も菅井も、香山も勝手過ぎる。よくも恥の上塗りで香山は、自分の姉に実情を言えたものだ。女同士なら、その痛み、苦しさ、嘆きを理解出来るはずが…どんだけ最低姉弟なのだ。深い姉妹愛が、暗闇に射す、月の光のように結花を照らしてくれるだろう。

2017/02/26

まこみん

姉の涼子が亡くなった真相を知る為に、同じ高校・部活に入った結花。真実を追い求めて犯人を見付け、彼と会って話をして…結局誰も救われない事に気づく。同級生の男子の酷い思考と行為のエスカレートの様が読んでいて嫌悪感。でもやっぱり教師の羽田の優柔不断さと自己保身が涼子の身を滅ぼした一番の原因と言える。姉の涼子はどこまでも理想の女神。現実にはいなさそう。「月光」の美しく繊細なメロディー。ラストで結花の弾くこの旋律が様々な赦しを暗示している様だ。

2018/12/01

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