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女体についての八篇 晩菊 (中公文庫)

女体についての八篇 晩菊 (中公文庫)

女体についての八篇 晩菊 (中公文庫)

作家
太宰治
岡本かの子
谷崎潤一郎
有吉佐和子
芥川龍之介
森茉莉
林芙美子
石川淳
安野モヨコ
出版社
中央公論新社
発売日
2016-04-21
ISBN
9784122062436
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女体についての八篇 晩菊 (中公文庫) / 感想・レビュー

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まつこ

八名の名だたる文豪の短編。やっぱり何はともかく谷崎潤一郎『富美子の足』。話には聞いていたのに読むと引くほど“足”ばかり。太宰治と芥川龍之介も期待を裏切らないthe女体。一方ストーリーが面白かったのは岡本かの子と林芙美子、有吉佐和子、石川淳。石川淳以外は女性ということもあって女が自分の体をどう感ずるか向き合うか、同じ女として勉強になった。特に『晩菊』は老いのお手本。他全てと一線を画したのが森茉莉。選者の安野さんは別の作品を漫画にしたいと述べてたけど、『曇った硝子』の独特さも画にしてほしい思った。

2016/09/11

まさむ♪ね

女体、女体、女体。女体美を味わいつくす、女体盛り盛りのアンソロジー、全八篇。変なおじさんとしてはやっぱり、変態度数で群を抜く大谷崎の『富美子の足』が一番かな。でも、選者の安野モヨコ氏をして「むっつりすけべにもほどがある」と言わしめる芥川の『女体』も好きだなあ。太宰『美少女』の湯けむり感もなかなかどうして。奇想幻想も甚だしい石川淳の『喜寿童女』も良かった。変なおじさん的にはどうしても男性作家の作品に惹かれてしまうわけだけど、はたして淑女諸姉はどうなのか、ご意見ご感想が気になる今日このごろ。

2016/04/30

恭子

〈女体〉をめぐる8篇。安野モヨコ 選・画。私が一番好きな物語は石川淳の「喜寿童女」。選者あとがきで『今回の短篇の中で物語として一番面白くて、漫画にするならこれが一番いいと思った。』と述べられていて、「是非とも漫画化していただきたい‼︎」という気持ちでいっぱい。

2016/07/29

marumo

文豪が語る女体について。太宰には健やかな精神をちょいちょい感じるのですが今回も。十代の処女と老人軍団と中年男の温泉混浴という、もはや犯罪レベルのシチュエーションにも関わらずエロ親爺感0。眼差しは清々しいばかり。反対に谷崎のねちっこさよ。筆舌に尽くし難き女の足の美を何としても尽くしてみせるという妄執が薄気味悪く、さすがでございます。そして森茉莉。好きな作家だけど、マリとハンスの危険で甘美な母子関係モノは苦手。自分を客観視できないナルシシズムの真性の気持悪さにゲンナリ。有吉佐和子の老顔師の話がすごく粋でした。

2016/07/01

coco.

漫画家・安野モヨコが女体にまつわる文学作品に挿絵を描いた短編集。失礼ながら良い選集なので、てこ入れあるのでは?と疑うほど。大正や昭和初期までの設定が多く、退廃したメロウな空気感が好み。本当に良いものが読めたと思えたのは、太宰治「美少女」。谷崎潤一郎の迷作「富美子の足」は、恥ずかしながら初読。美学生らしく見たままを言葉で伝えるディスプリクション的な表現が続く箇所は、私は飽きてしまったが、インパクト大だった。安野モヨコ×文豪シリーズの続刊も購入決定。

2016/06/06

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