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小説読本 (中公文庫)

小説読本 (中公文庫)

小説読本 (中公文庫)

作家
三島由紀夫
出版社
中央公論新社
発売日
2016-10-21
ISBN
9784122063020
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小説読本 (中公文庫) / 感想・レビュー

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優希

三島の小説へ向かう姿と覚悟が伺えました。小説を書くことになると、その方向をきっちり決めて、精密にプロット通りに進むことができないと自由な発想ができないというのはある意味締め付けのような気もしますが、それがある故の三島文学なのでしょう。自分の予想できる中に身を置き、情景が与えられればスケッチを取ることで生まれる文学が美しい世界を感じさせるものだと知らされたような気がします。三島の小説指南は、自分への小説の課題でもあるように思いました。改めて三島由紀夫を知った1冊でした。

2016/11/21

red falcon

昭和23年から45年の間に発表された、小説論・創作方法論を中央公論社が独自に編集した随筆集です。同じ著者による『文章読本』は、どちらかというと読者向けに書かれたものですが、こちらは作家を志す人や「小説とは何か」を知りたい人向けです。何度読み返しても理解できないところがいくつもありましたが、柳田国男の『遠野物語』第22節を引用して、「丸い炭取りがくるくると廻った」という文章が、この怪異譚を小説にしていると書いてあるのを読んで心が震えました。

2017/10/28

三島由紀夫のエッセイ。面白かったです。小説とは?小説家とは?小説家になるには?文体とは?読書家とは?小説を作ること、文学をやっていくことの彼の持論は、驚愕し笑え、納得したりしました。意外だったのは三島由紀夫が森鴎外を褒めまくり、自分の文体にも大いに影響を受けてきたということでした。また、このエッセイが三島由紀夫の最後の長編4部作を製作中に書かれていたこともあり、あの4部作を書いたら彼は死んでしまうのだな、と思わせるようなフレーズがちらほら(本人はまだ決断していないかもしれません)ありました。

2017/09/02

まりお

「法律と文学」「私の小説作法」「法学士と小説」がお気に入り。刑事訴訟は証拠追及の手続、論理の進行である。これを小説を書くときに、主に仮の主題から完成品を創るときに使う。論理的に書く方がやりやすい、と面白い話が読めた。

2017/03/17

きりりんご

「自由」とは厄介だ。決まりや枠組みの中で謳歌する自由こそ我々の求める自由だが、荒野のような何もない荒地にほっぽり出されるような自由こそが小説の自由なのだ。だからこそ三島はその荒野の中で必死に枠組みを得ようと苦しんできた。 当著はそんな若かりし頃から晩年に至るまでの氏の小説談義を堪能できる。とは言いつつも氏の考えを理解できるのは恐らく勤勉な小説家か、余程頭の良い方だろうと思う。小説という曖昧な存在にくそ真面目に取り組んだ氏の苦労を垣間見れる、とてもじゃないが気軽に読めるとは言えない代物であった。

2018/10/16

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