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ポースケ (中公文庫)

ポースケ (中公文庫)

ポースケ (中公文庫)

作家
津村記久子
出版社
中央公論新社
発売日
2018-01-23
ISBN
9784122065161
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ポースケ (中公文庫) / 感想・レビュー

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いちろく

ポトスライムの舟の続編。短編集。働いている人達を描く内容はこれまで読んだ作品と変わらない。ただ、登場人物達の目線や立場が物語の主軸から距離感があったり落ち着いた状況で眺められる環境を描いてるお話もあり、真新しく映った部分もある。そのお陰か、これまでよりも辛辣さの印象は薄く、安心してページを捲れた部分があった。それでも、他のお仕事小説と比べて、ご都合主義的なめでたしめでたし感が無い点が好印象。中途半端な優しさよりも、現実を提示してくれる方が親切な時は確かにある、と津村さんの小説を読む度に思うのです。

2018/03/08

のじ

すごく好き。女性ならもっと共感することが多いのかもしれない。最初の話で主な登場人物が提示されて、次からはそれぞれの人の話になる。それぞれがわりとありがちながらつらい悩みを抱えているのだけれど、それをなんとか乗り越えていく。人づきあいは大変で、傷つくことはたくさんあるけれど、人に救われることもある。この話のような感じでなだらかに人と人がささえあって行けるのが、大げさだけれど、ほんとうの「美しい国」かもしれないと思う。割と深刻なのに笑えるところもあった。恵奈と冬美のパートが特によかった。

2018/04/21

まーぶる

奈良でカフェを営むヨシカ。そのカフェで働く人たち、客として訪れる人たちの物語。周囲の自分以外の人は順風に日々を過ごしているように見えるが、それは人のある一面しか見えていないから。皆、些細な充実感を求めて、毎日を乗りきっている。店主のヨシカは、サバサバしててドライなように見えるが、無意識に人の良いところみつけ肯定し、尊重している。そんなヨシカが企画した初めてのカフェイベント「ポースケ」がきっかけで、皆が小さいかもしれないけど、一歩外へ踏み出していく。謙虚で毎日を真摯に生きるヨシカが素敵。

2018/05/26

くりこ

「ポトスライムの舟」5年後の物語ということで、ナガセやヨシカの名前が懐かしい。舞台はヨシカの営むカフェ。そこに集うお客やパート、アルバイトのそれぞれの暮らしと職を描く。華々しいこともなく、それなりに嫌なこともあるけれど、毎日を淡々とこなしていく人々の物語は、成功者のそれよりも、なぜか前を向いて生きていこうというささやかな力をくれます。「ポースケ」は、ノルウェーのお祭りの名前。ポースケという名前をかりて、カフェでお祭りの真似事をする表題作は、なんだか頑張って生きてて良かったなぁと思えるお話でした。

2018/05/23

ton

ナガセもヨシカも、元気そうで良かったなー! 等身大の女性がそれぞれ悩んだり乗り越えたり、テキトーにしたりしなかったりという姿に元気をもらいました。 冬美の話が好き。

2018/02/17

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