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レインコートを着た犬 (中公文庫 よ 39-6)

レインコートを着た犬 (中公文庫 よ 39-6)

レインコートを着た犬 (中公文庫 よ 39-6)

作家
吉田篤弘
出版社
中央公論新社
発売日
2018-05-22
ISBN
9784122065871
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ジャンル

レインコートを着た犬 (中公文庫 よ 39-6) / 感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

月舟町シリーズ3作目は映画館の青年ーではなくその青年を見守る犬のジャンゴの視点から。ジャンゴから見る人間たちは複雑そうで大変そうで、でも大好きでちょっぴり羨ましい。願わくば銭湯と図書館に行きたい、と思いを寄せるジャンゴかわいい。 本シリーズには珍しく視点も時系列も一貫していて一番長編的だったかな。レトロな映画館と、しとしとと降る雨の情景が思いもかけず今の季節にぴったりで、月舟町の端っこで本を読んでいたような気持ち。路面電車も静かな町も、チェーン店じゃないお店も古本屋も、好きです。懐かしくて帰りたい。

2019/07/09

優希

ほんわかした優しさを感じました。犬のジャンゴによって語られる物語の数々。犬が好きな人にはしっくりくる語りなのではないでしょうか。小さな映画館と十字路に立つ食堂の中で雨と希望を描いています。ゆるやかな日常の物語に溶け込むようでした。

2019/05/01

ポルコ

月舟町シリーズ3作目。安定のマッタリほんわか感。今までで一番ドラマを感じられた。いつまでも月舟シネマが続いていけますように。

2019/06/19

LaVieHeart

前作・前々作からの登場人物が多く登場し、月舟三部作の集大成としてとても読み応えのある作品だった。単体で読んでも面白いけど、三部作を追って読むともっと面白い。 月舟シネマの看板犬・ジャンゴの目線で語られる月舟町の日常は、とても穏やか。そして、ジャンゴも含めた月舟町のみんなは、裕福な暮らしはしていないがとても豊かな心を持っていて優しく、そして哲学的。 「ここ」の結論にも色々考えさせられたが、デ・二ーロの親方、言うことも生き方も好きだなぁ。「人生は予告編だ。本編なんてものは決してやってこない。それでいいのよ。」

2024/02/29

里愛乍

月舟町シリーズ三部作の完結編。表紙をめくり、ページをめくって文字を追えば、すうっと入り込める独特の空気感。好きなんだなぁこの感覚が。吉田さんの言葉のチョイス具合とか文運びとか。人間にだって神様は耳が遠いよ。というか目が行き届いてないのかも。仕事によっては日曜日がないんだって(私もそう)だけど子供の頃は確かにあったね。語り手である犬のジャンゴに寄り添いながら一緒にこの街を過ごした感じ。綺麗な心地よいものを沢山もらった、癒しの空間にいるような、そんな読書時間でした。また此処に来たいなぁ。

2018/11/12

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