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とちりの虫 (中公文庫)

とちりの虫 (中公文庫)

とちりの虫 (中公文庫)

作家
安岡章太郎
出版社
中央公論新社
発売日
2018-07-20
ISBN
9784122066199
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あらすじ

昨年の春、中古のルノーを買って乗り始めてから、間もなく一年になるが、其の間に私は、交通違反でつかまった事が三回ある。その三回とも、奇妙な事に、友人の安岡章太郎が関係しており、これは私には、ただの偶然とはとても思えない。――阿川弘之

私が仕事にかかるふりをしていると、襖がすこしずつ開いて、その隙間から嘲けるような笑いをうかべて、彼はじっと窺っているのである。私もそっと彼の部屋をのぞくと、安岡は布団の上に寝そべって天井を眺めながら鼻毛をぬいているのであった。――遠藤周作

浪人三年、落第一年、秋風がふくと終わらない夏休みの宿題を想い出してゾッとする。出がけには必ず忘れものをし、約束の時間を一時間まちがえてウロウロ。泥棒に入られれば何も盗まれるものがなく警察に困惑され、文学賞の授賞式では緊張してシドロモドロになる。どうも自分の身体の中には一匹の虫が棲んでいて、それが自分を終始とちらせたり、失敗やへまをくり返させたりしているらしい――青春時代をユーモラスにつづる自伝的回想、作家仲間との楽しいやりとり、鋭さを笑いで包んだ社会観察など、著者の魅力が凝縮された随筆集。阿川弘之と遠藤周作によるエッセイを新たに収録。〈解説・中島京子〉

とちりの虫 (中公文庫) / 感想・レビュー

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地下道入口

「つまり、プルースト並みの書斎をつくって勉強するには、やはり他の生活条件もプルースト並みに高まらなくてはダメである。」(本書p.72)の一文が何故かツボにハマった。

2018/09/20

うかれ

40年以上前の本なのに、物事の考え方にほとんど古さが感じられないのがすごい。「書斎の工夫」面白かったです。遠藤周作とのエピソードなど、エッセイに度々出てくる作家たちとの交流も楽しい。

2018/09/30

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