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怪獣-岡本綺堂読物集七 (中公文庫)

怪獣-岡本綺堂読物集七 (中公文庫)

怪獣-岡本綺堂読物集七 (中公文庫)

作家
岡本綺堂
出版社
中央公論新社
発売日
2018-10-23
ISBN
9784122066496
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怪獣-岡本綺堂読物集七 (中公文庫) / 感想・レビュー

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keroppi

タイトルに惹かれて読んだのだが、もちろんゴジラのような怪獣のことではない。文字通り怪しい獣ということか。呪いや憑き物や因果、等による怪異短編集。狐、蛇、海亀、鯉、鼠といった動物たちが媒介となり異界と交わる。現代では妖怪も住みづらくなったとかの水木大先生もおっしゃっていたが、このような怪異譚も、この時代ならではなのだろう。

2018/12/30

澤水月

綺堂自身が編んだ短編集最終巻。1934、没5年前発表の標題作は女性の色情狂が主題、現代想起するものとは全く異なる。解説者によるフロイトの自我と無意識の理論導入説に納得(同時代人!)。この巻だけ1本の短編名が巻名で内容にばらつき感があること、不思議なことに元本『怪獣』から「廿九日の牡丹餅」1本だけ未収録(光文社時代小説文庫『蜘蛛の夢 新装版』に収録)、なぜ?と本書そのものを推理したくも…

2018/11/08

Ribes triste

待望の最終巻。岡本綺堂の語り口のうまさに酔いしれました。怪談・奇談・ミステリーと盛りだくさん。山本タカト氏のカバー絵と口絵も期待を裏切らない美しさでした。このシリーズは、愛蔵本にしたいと思います。

2018/10/31

timeturner

岡本綺堂の怪談って驚くようなアイディアがあるとか超絶美文とかいうわけじゃないけど、心の底からしみじみした気分に浸れる何かがある。日本人でないと生理的に理解できない感覚かもと思ったり。イギリス人がM・R・ジェイムズを読む時もこんなふうに感じるのかな。

2019/05/04

ume-2

岡本綺堂読物集も本作が最期。読物としての秀逸さもさることながら、岡本綺堂に惹かれるのはやはりその風俗描写であろう。快適に拍車をかける現代はどうも動物としての生活感が無い。綺堂の江戸風俗描写、明治大正の生活描写、これを読むと一動物としての人間が感じられてほっとする。例えば「深見夫人の死」にかなり長く描かれる汽車内の描写など面白くて仕方ない。興趣というものは生きている所作の中にこそ顕れるものであり、快適に囚われて過ごしていると、その内残るのは脳だけになる。話が逸れてしまったが、味わいながら愉しめる読物集です。

2019/03/10

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