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ハンニバル戦争 (中公文庫)

ハンニバル戦争 (中公文庫)

ハンニバル戦争 (中公文庫)

作家
佐藤賢一
出版社
中央公論新社
発売日
2019-01-22
ISBN
9784122066786
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ハンニバル戦争 (中公文庫) / 感想・レビュー

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future4227

世界史を学ばなかった私にとっては名前しか知らない人物。ハンニバル・レクターの方を先に知ったぐらい(笑)。天才的軍略を発揮するカルタゴの将軍ハンニバル。それに対抗するローマの若き司令官スキピオ。相手の虚を突き、裏をかき、布陣を駆使して知略軍略の限りを尽くした戦いはまさに名勝負。終始スキピオ視点で語られるため、ハンニバルの人物像や思考もすべてスキピオの憶測に過ぎず、結局ハンニバルの実像はよく分からないままだが、かえってそれが不気味さと恐怖心を増幅させる絶妙な効果をもたらしている。

2019/04/17

mayumi

塩野七生さんの「ローマ人の物語」の登場人物の中で一番好きなのがスキピオです。彼とハンニバルの闘いを描いたのが本著。前半のスキピオは名家のボンボン。忠僕ラエリウスがいなけりゃとっくに死んでる程情けない。しかし、敬愛する義父、父、叔父を戦争で亡くし、彼は変わる。徹底的にハンニバルの戦法を勉強し、連戦連勝を重ねていく。私が好きなシーンはマシニッサの甥のマッシワを解放するところ。肉親を殺された憎しみよりも、ローマが勝つための戦略を選ぶ。そこにスキピオの強さがある。そんな英雄が晩年失脚するのは辛かった。カトー嫌い。

2019/03/29

ニシ

紀元前二世、イタリアとカルタゴの間で行われた第二次ポエニ戦争をローマ側将スキピオの視点で描く歴史小説。アルプスを超えイタリアに侵攻してきたハンニバル。前半はハンニバルの包囲殲滅作戦により七万の死者を出したカンナエの戦い。神業をほしいままにする男に、それでも抗う術があるとするなら、ひとえに己が凡夫たるを認めることだけだった。終幕はザマの戦い。スキピオの不安や迷いを克明に描き、最期まで手に汗握る作品。堪能した。

2020/02/19

ふぃすか

カルタゴについてのNFを読んだから記憶が新しいうちに…と思って読み始めたけど視点はスキピオ。まぁ〈古代ローマ三部作〉だしな。佐藤さんの話の中ではキャラにクセがない方かな。出る杭は打たれるって日本だけの話じゃないんだよね!ヒトという生き物のサガでしょうか。 邪魔が入らない状態で活躍してほしかった人っていっぱいいるよなぁ。ここでもスキピオはやはり見事なまでにハンニバルの弟子なのでした。創造性と応用力には欠けるようですが。大詰めであせるのはおよしなさい…。「この世とは凡夫どもの帝国」ですか。否定できないぜ…。

2019/04/27

Miyako Hongo

通勤のお供本。ドリフターズのハンニバルで興味持って購入。しかし主役はスキピオの方で、ハンニバルの出番は少ない。ハゲるほどハンニバルを恐れ、憧れ、追従したスキピオを追うことで、ハンニバルの偉大さが判るという筋立。□質実剛健・直線直角・権力欲を恥じ市民社会を尊重するローマ人のバンカラぶりが生き生きと描かれていて、スキピオが可愛い。時に嫁を貰うことになったときの「やったぜ、美人じゃん」と喜ぶ下りはほとんど今時の若者。買い物しまくりの嫁の言動も可愛いくて、ローマにハマる人がいるのも納得だ。ハンニバル、自殺なのね。

2019/11/09

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