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富士日記(下)-新版 (中公文庫 た 15-12)

富士日記(下)-新版 (中公文庫 た 15-12)

富士日記(下)-新版 (中公文庫 た 15-12)

作家
武田百合子
出版社
中央公論新社
発売日
2019-07-23
ISBN
9784122067547
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ジャンル

富士日記(下)-新版 (中公文庫 た 15-12) / 感想・レビュー

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mayumi

下巻で登場するのは猫のタマ。なんとも野性味溢れる猫で、モグラ、蛇、キジ(!)を捕らえては、飼い主に見せにくる。そんなタマの戦利品を片付けるのは百合子さん。まあ、繊細そうな夫では無理そうよね…。そして、その夫の病。少しずつ弱っていく夫に寄り添いつつ、日記は淡々と綴られる。時事としては、学生運動が盛んな時代。あと、全日空機と自衛隊機が衝突して、全日空機が空中分解してしまった事故。そんなことがあったとは知らなかった。

2021/05/16

スイ

胸がいっぱい。 私もあの山荘で生きて、今はその記憶が私の中にあって、読む前と今の私とでは確実に違うだろうと思う。 時折のひやっとするところ(夫婦間のことであったり、他者や命に関してだったり)も含めて、よくこの日記を出版してくれた、と思う。 折に触れ、私は読み返すことだろう。

2023/12/24

takakomama

昭和44年7月から昭和51年9月までの日記。出版するつもりではなかった日記なので、飾らない言葉で、ありのままの気持ちが綴られています。泰淳さんが病気になり、だんだん弱っていきます。家族の病気は、自分が病気になるよりもつらいと思います。武田泰淳さんと娘の花さんの巻末エッセイ、家の写真付。

2023/12/29

Kerberos

下巻読了。泰淳の死が間近に迫っていることを悟った百合子は、夫を安心させようと入院予定の病室の快適さを枕もとで語りかける、その甲斐甲斐しさに胸打たれた。地下鉄車内で読んでいて周りの乗客に落涙を気付かれたかもしれない。『犬が星見た』を再読したくなった。今のロシアの状況を知ったら、武田夫妻は何を語ってくれるだろうか。別荘が近く親しく行き来していた大岡昇平の作品も読んでみたい。残り時間が足りそうにない。

2022/11/18

Green

武田泰淳の病気してからが読んでいて「胸がつまる」

2022/07/20

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