読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

私の濹東綺譚-増補新版 (中公文庫)

私の濹東綺譚-増補新版 (中公文庫)

私の濹東綺譚-増補新版 (中公文庫)

作家
安岡章太郎
出版社
中央公論新社
発売日
2019-11-21
ISBN
9784122068025
amazonで購入する Kindle版を購入する

私の濹東綺譚-増補新版 (中公文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ぺっ君

永井荷風の濹東綺譚をテーマにした随筆集。濹東綺譚の解説本ではない。本作においては濹東綺譚そのものも収録されており、背景等わかりやすい。初出から80年以上が経過した今でも男性に一種の憧憬を抱かせるような魅力のある濹東綺譚の印象が強すぎて本編が食われてしまっている印象は否めない。

2019/12/18

go

やっぱりみんな荷風にハマるんだなと思った。それはそうかと。

2020/10/16

まぶぜたろう

荷風の「濹東綺譚」はあまりに温度が低く、今回、久々に読み返してもさほど面白いとは思えず、逆に安岡章太郎のノスタルジックな「濹東綺譚」エッセイの方がよほど面白い。 ■とりわけ、荷風の原典の引用を交えながら、安岡が「濹東綺譚」を追い書きするような記述が素晴らしい。「濹東綺譚」はそもそもが(素朴ではあるが)メタ的な小説だが、それをさらに複雑に上書きする面白さ、幻惑感。今はなき玉の井の裏路地を、小説世界を、安岡はタイムトラベラーのように彷徨うのだ。

2019/12/21

午睡

万事少しも力むところのない翁、といった印象の安岡章太郎が、この本では不思議なくらい熱っぽく荷風の魅力、とりわけ墨東綺譚の魅力を語っている。いままで何度も読んできたはずの墨東綺譚を、この熱意にほだされまた三読四拝。すると、いままで目で流して読んでいたものか、細かな描写や構成の妙に気づかされた。 とりわけ作者贅言にある荷風と落魄した老人、神代菷葉( 本名:神代種亮)とのやりとりには深く感じ入った。現代の作家、小林信彦が国枝史郎の「神州纐纈城」をめぐって老編集者真野律太と交誼を結ぶエピソードなどを思い出す。

2019/12/26

でろり~ん

面白いというか親切というか、嬉しい編集でした。にしてもこの一冊を読んで安岡章太郎を読んだことがないことに気付いて、ちと唖然とした感じ。さらに濹東綺譚自体、読んだことがあったはずだけれど、ちっとも覚えていないので、もしかすると初読だったのかも。荷風のノスタルジー視点を本当には理解できるはずもないのですが、江戸から東京への変化は文化的に嘆かわしさがあったんでしょうね。孤立孤独の老人として死んでいくことを感じ取っていた荷風へのオマージュ。老年にしか思い至らない寂しさがありますねえ。静かな満足を感じた一冊でした。

2020/03/06

感想・レビューをもっと見る