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利根川・隅田川 (中公文庫 や 1-5)

利根川・隅田川 (中公文庫 や 1-5)

利根川・隅田川 (中公文庫 や 1-5)

作家
安岡章太郎
出版社
中央公論新社
発売日
2020-01-21
ISBN
9784122068254
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ジャンル

利根川・隅田川 (中公文庫 や 1-5) / 感想・レビュー

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Tadashi_N

改造される前の利根川とその流域に住む人々の生活。水質汚染が最も酷い頃の隅田川。

2020/10/13

DEE

江戸城を水攻めから守るために流れを変えられた利根川。かなりの暴れ川で計画通りに行くはずもなく、収まるべくしてなんとなく治ったのが現在の形らしい。そしてひたすら汚くて目が痛くなるほど臭かった隅田川。 川の歴史とそこでの人々の暮らしが綴られている。当時の川沿いの雰囲気を楽しめた。 それにしても政治家が働かないのは昔も同じだったようだ。

2020/07/14

雲をみるひと

安岡章太郎氏の利根川流域の紀行文、エッセイ。出自は前回の東京オリンピックの頃の週刊誌連載。江戸時代初期の利根川流路変更から当時までの出来事とそれに対する作者の考えから構成されている。環境破壊や公害、人工的な流路変更による流水不足などの影響、水源不足による水不足など当時の東京の水関連の社会問題がよくわかる。

2020/02/29

アメヲトコ

1966年単行本刊、2020年復刊。書店で出会って購入しましたが、安岡章太郎がこのようなルポを書いていたとは知りませんでした。利根川とその流域を最上流から下流を歩き、関東における川の存在を見つめる内容ですが、沼田ダム建設を見据えて観光開発に狂奔する地元のありよう、なお残る足尾鉱毒事件の爪痕など、当時の川をめぐる空気感がよく分かります。隅田川などはヘドロが沈滞して、満潮時になると銀座にまで汚穢の悪臭が押し寄せていたとはまことに凄まじく、そんな時代に都市における川の重要性を指摘した著者の先見性は光ります。

2023/10/16

ままごん

関東に住んでいて、その恩恵にあずかっていても、利根川や隅田川の流路がその時代によって付け替えられているのは、なかなか理解できない。どんだけの難工事を、パソコンや重機もなくて、人力だけで成し遂げてきたのか。渡瀬遊水地が足尾鉱毒事件に絡んで造られた話も驚いた。50年も前の著書だけど、いま読んでみても、とてもおもしろくて、ためになった。

2020/08/03

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