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佐藤春夫台湾小説集-女誡扇綺譚 (中公文庫)

佐藤春夫台湾小説集-女誡扇綺譚 (中公文庫)

佐藤春夫台湾小説集-女誡扇綺譚 (中公文庫)

作家
佐藤春夫
出版社
中央公論新社
発売日
2020-08-21
ISBN
9784122069176
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佐藤春夫台湾小説集-女誡扇綺譚 (中公文庫) / 感想・レビュー

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ワッピー

1920年、台湾総督府統治下の訪台インスピレーションで生まれた作品集。港町の廃墟の怪奇「女誡扇綺譚」、尼寺の驟雨「鷹爪花」、車中スケッチ「蝗の大旅行」、幸薄い女の望郷「旅びと」、日本人襲撃事件ルポ「霧社」、憲兵同席の場で日本統治に批判的な台湾の文士とのスリリングな対話「殖民地の旅」、台湾原住民のタブー「魔鳥」、日本人入植者と名もない花「奇談」、あとがき「かの一夏の記」を収録。総督府から上げ膳据え膳で厚遇されているように見えるものの、読み進めるにつれて違和感が大きくなる。日本人と中国人、蕃人(原住民)との⇒

2020/10/10

あたびー

大正9年、妻の不倫、谷崎潤一郎の妻との実らぬ恋に疲れた佐藤春夫は友人が台湾の高雄に歯科を開業したのに誘われて日本が占領する台湾へ渡る。そこで見聞きしたことを帰国後に纏めた紀行文及び小説。没落した豪商の廃邸を舞台にした「女誡扇綺譚」はフィクションと思われるが、土地で見聞きしたことを下敷きに舞台建てなどは事実に忠実に出来上がっているらしい。話者はある程度の推理を働かせてこの話を締め括っているが、一種のリドル・ストーリーにもなっていて、読者が想像を巡らせることが出来る。(続く)

2020/10/23

qoop

著者の台湾小説を集めたアンソロジー。ミステリ、エッセイ、ルポルタージュなど、多面的な作品を時系列に沿ってまとめており、著者が台湾で見聞きした刺激の濃さと著者の文学的切り口の豊さとを同時に感じられるかのよう。充実した旅行文学の面白味を味わった。それにしても、台湾にコーヒー栽培を持ち込んだのが世界放浪の日本人だったかもしれない、というのは面白い。統治下の台湾に日本の風俗が移入されたというのは当然として、日本を通じて他国の文物が流入していたというのも考えればおかしく無いんだな、と改めて気付かされた。

2020/10/29

gibbelin

時代的になかなか重い話が多いが、表題作が現地ブームというのに救われる。魔鳥(ハフネ)はまるで犬神のようで興味深い。

2020/10/05

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