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晩夏-少年短篇集 (中公文庫, い37-6)

晩夏-少年短篇集 (中公文庫, い37-6)

晩夏-少年短篇集 (中公文庫, い37-6)

作家
井上靖
出版社
中央公論新社
発売日
2020-12-23
ISBN
9784122069985
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ジャンル

晩夏-少年短篇集 (中公文庫, い37-6) / 感想・レビュー

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しーふぉ

あすなろ物語やしろばんばとはまた違う、おそらく自伝的小説集。この世界観好きです。

2022/05/21

海燕

読みやすい短編集。井上靖の作品は相当に久しぶり。どれも端正な文で綴られており、ちょっと寝転んでは読めない(笑)。国語の教科書に収録されるのも納得。小学生の年頃の少年が主人公だが、伊豆の田舎を舞台に描かれる作品がほとんどなので、浮かぶ情景も何となく似てきてしまう。惹かれたのは「晩夏」「白い街道」「ざくろの花」など。

2021/05/08

ドラマチックガス

家族で伊豆旅行へ行き、井上靖文学館にも寄ったのはもう10年近く前でしょうか。その時通常ルートから遠回りして湯ヶ島も通らせてもらった。だいぶ開発されてしまったらしいが、それでも自然が豊富で、洪作はここで育ったのだという感慨は大きかった。そんな伊豆時代を舞台とするような短編がこれでもかと出てくる贅沢な一冊。やっぱり井上靖の文章、好き。子どもたちがとにかく余所者を敵視し、それでいてなぜ敵視しているのかは誰もわかっていないのが堪らなく楽しい。夕飯後も外で遊び回る彼らが眩しくて仕方ない。

2021/09/20

なかなか

初めて触れたのは、教科書での「あすなろ物語」か「しろばんば」か。それから「敦煌」「楼蘭」など西域ものに。本格の小説家だけど最近は忘れられているようにも感じる。 この短編集も少年期特有の心の裡を描いてタイムレスなんだけど、今となっては舞台装置が古くさく(いっそ、古い、なら想像力を刺激しただろうが)感じられて、現代の読者には届かないんじゃなかろうか。 氏は詩人でもあり、「流星」が大好きだ。 夜空を流れて消えていく星に我が身を投影。青年期の漠然とした高揚と不安、煌めきと儚さを硬派な折り目正しい文章で綴っている。

2021/07/21

紫の煙

井上靖の自伝的とも言える、短編集。大正から昭和初期の設定と思われ、斥候や偵察、襲撃などの言葉が並ぶ。こういった「少年小説」は時々見かけるが、「少女小説」はどんな風だろう。

2022/05/23

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