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雪の階(上) (中公文庫)

雪の階(上) (中公文庫)

雪の階(上) (中公文庫)

作家
奥泉光
出版社
中央公論新社
発売日
2020-12-23
ISBN
9784122069992
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雪の階(上) (中公文庫) / 感想・レビュー

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ゆきらぱ

始まりのページからがっちり引き込まれてしまいました。明治神宮外苑近くの公爵邸の音楽会で華族の娘・惟佐子の登場が着ている色留、持っているキリムのバッグなど細かに描かれて鮮やかでした。その上、惟佐子は美しいが数学好きで虫も平気、自分の部屋は和室が好みという惹きつけられるギャップをばっちり持った二十歳の女性で行動が気になりひたすらに読みました。途中から出てくる千代子、女子美出の記者ですがこちらの登場で更に面白く。さて、舞台は日の光と書く日光。すごく気になるところで「つづく」になってしまった。下巻楽しみ〜

2021/02/08

Shun

昭和10年、華族の娘・惟佐子は親友・寿子の心中事件を不審に思いひそかに調べ始める。報道によると傍らで亡くなった男は以前、茶の席で惟佐子に演説をぶった陸軍士官であったことが分かり、その印象から二人に何があったのか見当もつかない。この事件を追うと同時に父・笹宮伯爵が熱く弁を振るう天皇機関説だの国体だのと昭和初期の陸軍が増長してゆく風潮にも注目します。これから起きるであろう二・二六事件前夜という雰囲気が緊張を否応なく高め、また自然描写一つとっても厳かで張り詰めた世界を感じさせる表現凄まじく、とても雰囲気が良い。

2020/12/31

白いワンコ

冒頭から「ギュンター・シュルツ」「ピタゴラスの天体」「オルペウスの音階」そして「心霊音楽協会」…困惑と魅惑に激しく音立てる血流!そういえばこの時代性!!と沸き上がる歓喜を抑えられない!!!垣間に散らばるクラシック・ジャズの音楽要素に心踊らせ、一見固いが知る人にはこの上なくユーモラスな文体も嬉しい限りなのに、それでいて極上ミステリー作品なのだから、そりゃ血圧も上がるというものですわ…

2021/03/12

uuuccyan

奥泉光さん初読み。二二六事件の頃、伯爵家の令嬢笹宮惟佐子が友人の心中事件に疑問を持ち、おあいてさんの千代子へ依頼して真相を探る。この時代が背景の小説はあまり読んだことが無いので、華族など上流階級の生活など興味深く読んだ。上巻ではまだ何の糸口も見えないので下巻が楽しみ。

2021/04/20

ふぃすか

奥泉さんの文章は何かクセになる。好き。現在進行中の話だと思って読んでたら実は回想(報告)だったということが何回かあって、不思議な書き方だなーと思った。時代は昭和10年、二・二六事件前夜。天皇機関説がどーたら言ってる頃。やっぱ理念先行はよくないね……と男性陣の御託を聴いてると思うのであった。頭でかちよくない。惟佐子さんの切り替えしがいい(笑) 物語的には未だにどこへ連れて行かれるやらさっぱり分からないので、とっとと下巻へ進もうと思います。

2021/04/02

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