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ロボット-RUR (中公文庫)

ロボット-RUR (中公文庫)

ロボット-RUR (中公文庫)

作家
カレル・チャペック
阿部賢一
出版社
中央公論新社
発売日
2020-12-23
ISBN
9784122070110
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ロボット-RUR (中公文庫) / 感想・レビュー

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はっせー

ロッスム ユニバーサル ロボット社が人間に似たロボットを開発した近未来な世界。そんな世界でロボットが反旗を翻して人間を支配しようと行動してしまう。この本のタイトル『ロボット』は私がいま使っているロボットの語源になったものである!それをきいて読んでみたがロボットVS人間といったありきたりなものではなくむしろ人間の理想と理想とのぶつかり合いの意味合いが強い。ロボットの開発による重労働という理想。そしてロボットを人間らしくしたいという理想。この理想同士による悲劇。AIの進歩に揺れる時代に読んでほしい作品である!

2021/02/27

Vakira

カレル・チャベック初読み。作者は「ロボット」と言う単語を世に知らしめた人という記憶していたので、どんな物語なのだろう、いつか読みたいと思っていた本。この物語のロボットの外見は人間そっくり、金属質感のする機械的ロボットとは異なる。アンドロイドとかレプリカントTypeだ。ヒューマノイドに近い人造人間のイメージ。1920年の作品。今から100年も前に人造、生命、魂の物語を書かれていることに驚かされた。単純に興味深く面白い。映画「メトロポリス」「ブレードランナー」「ターミネーター」の原点はここにあった。

2021/03/23

アナーキー靴下

チャペックといえばロボット、は語源として有名なだけとの認識だったが、間違いなく代表作といえる素晴らしい作品だった。舌の根乾かぬうちにチャペックの一番は本作に。「白い病」やチャペックショートセレクションでも感じたことだが、チャペックの論理は隙がなさすぎて、人間は詰んでいるのかと思わされる。何かの問題の解を見出だしたと思えば、別の問題が浮上する。相反する命題を抱えた存在である人間は、何も解決できず、問題を抱えて生きるしかない。その中で、愛と生命の美しさ、喜びに触れることが、人間にできる精一杯なのかもしれない。

2020/12/29

Shun

ロボットの語源が強制労働を意味するチェコ語のrobotaというのは、SF等に興味があれば知っている方も多いかもしれません。そしてロボットという言葉とまさに人造の労働する機械が初めて登場する作品がこの戯曲であり、誕生から100年の新訳となって読めます。この戯曲の内容を初めて読むことができ、ロボットが何故必要とされ、さらに数が増え人間社会にどんな事態が起こり得るのか記されています。既にSF映画等で見知った内容でもあるが全く古びていない構想に驚くどころか、今後のAIとヒトの未来を描いているのかもしれません。

2021/07/08

活字スキー

【「どういう労働者がいちばん実用的だと思いますか?」「多分──きっと──誠実で──献身的な人?」「いいえ、いちばん安価なものです」】今や私たちの生活のあらゆる分野に浸透しつつある「ロボット」という言葉を初めて世に送り出した古典中の古典。極めてシンプルな筋書きの戯曲で、訳が良いのかサクサク読めた。そして読み終えてから、この物語が100年前のチェコで、著者が満員電車で揉みくちゃにされた経験から生まれたという事実を振り返り、なんとも言えない味わいを噛み締めることになる。

2021/04/18

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