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片隅の人たち (中公文庫 と 37-1)

片隅の人たち (中公文庫 と 37-1)

片隅の人たち (中公文庫 と 37-1)

作家
常盤新平
出版社
中央公論新社
発売日
2021-01-20
ISBN
9784122070202
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ジャンル

片隅の人たち (中公文庫 と 37-1) / 感想・レビュー

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詩 音像(utaotozo)

リアルタイムで読んで以来、著者のデビュー作はずっと心の片隅に。故に「もう一つの『遠いアメリカ』」という帯の惹句と共に本書を書店で見つけた際、思わず、そんなのあったの!?と口走り即購入。1960年頃のことを描いた自伝的連作短編集。出版社で編集者として働き始めた主人公。小さなアパートでの新婚生活。憧れの翻訳者たちとの出会い。仕事としての翻訳が如何に稼ぎにならず翻訳家が貧乏か、様々な人の姿を通して描かれるが、その夢と情熱は通奏低音のように鳴り続ける。妻の女優仲間アッコは野村昭子?モデルの特定ももう一つの楽しみ。

2021/06/04

ねなにょ

ミステリーの翻訳者である作者の自伝的小説。懐かしい映画を観ているように登場人物たちが生きている様子が窺える。翻訳の仕事は、大変な割にギャラが安い。もっと評価されるべきだと思う。とても面白かった。

2022/02/17

Inzaghico

小林信彦との確執も当然出てきた。小林の言い分は『夢の砦』で読んだが、常磐の言い分はこれで読んだ。いずれにしても、これだけこじれてしまったらもう元には戻らない。 たびたび登場する、道玄坂のペーパーバックを売る店が気になる。いつくらいまであったんだろうか。米軍基地の兵士が売った本や横流し品なんだろうが、こういう店が好きなんだよなあ。アジアの観光地によく欧米の古本を扱っている店があり、その棚を眺めるのが至福のときなのだが、きっとそういう感じの棚だったんだろうなあ。今の日本だともうやっていけないんだろう。寂しい。

2021/03/02

qoop

戦後の色を濃く残しつつ新たな視線でアメリカを見ることにも慣れた60年代の東京。世間から外れた翻訳家たちの生き様に接しつつ、ドロップアウトへの抵抗感を覚えながら自分もまた翻訳家として世に出ようと足掻く若き著者。それぞれが測る社会との距離感、家族と深める確執を淡々と書きながら、世に出ようとする若者の強かさと脆さを写した自伝的な作品で、焦燥感を含んだ希望を描く。

2021/09/11

kane_katu

★★★☆☆一応フィクションだが、ほぼ自伝のようだ。登場人物も名前は変えてあるが、概ねモデルがいる。月給だけでは生活できなくて、下訳のアルバイトをしている主人公。でも、恋人(のちに妻となる)との生活は貧乏だけど楽しそうだ。そういう時代に暮らしたいかと、いま問われれば、まあ無理だろうけど、でも何だかとても羨ましかった。

2021/05/06

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