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ウマし (中公文庫 い 110-5)

ウマし (中公文庫 い 110-5)

ウマし (中公文庫 い 110-5)

作家
伊藤比呂美
出版社
中央公論新社
発売日
2021-03-24
ISBN
9784122070417
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ジャンル

ウマし (中公文庫 い 110-5) / 感想・レビュー

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佐島楓

食べ物を美味しそうに描写できる作家を私は尊敬しているのだが、そのリストに伊藤さんも加わった。食の官能的快感が余すところなく伝わってくる。

2021/04/05

Tomomi Yazaki

著者は好き嫌いの多い自称・食通。その淡々とした文章は、わがままで、自分勝手で、几帳面で、理屈っぽい。だけど何故か共感できて面白い。しょうもない題材の壮大な宇宙観を、読み手に押し付ける。いや、はなっから、読者のことは頭にないのかもしれない。まるで今やっているドラマの大豆田とわこのナレーターのような語り口。読むリズムと文章が妙にマッチして面白さに拍車がかかり、途中途中の言葉遊びも良いエッセンスになっている。いずれにしても、題名が、この書の全てを物語っていることに、間違いない。

2021/04/30

Moeko Matsuda

ものすごく面白かった!これはもはや読む食レポ。味や食感の表現がファンタスティック過ぎて、電車の中で危うく不審者扱いされるところだった。もちろん、その食べ物にまつわる思い出エピソードにちょっとじんとするところも…なくはなかったけど、基本は食レポだと思います(笑)。異文化に根ざした食と出会うエピソードを集めた「出会う」のところがお気に入り。もちろん全編すごく楽しく、それでいてちょっとした表現なんかが学びになる一冊でした。ただ解説がなぁ…なんか雰囲気それっぽいけど…他に書きたいプロの人、いくらもいただろうに。

2021/11/16

ハルト

読了:◎ カリフォルニア在住で、熊本と往き来しながら、それぞれの地域の食文化の違いにも関心を向けている。食べること=自分という潔さ。ウマしウマしと、飽くなき食への挑戦を続けている詩人の、食への探求心が、豊穣な食のエッセイとなって、美味しさを同じように味わった気持ちになる。気取ったところのない、すなおでシンプルな、だからこそ胃に訴えてくるエッセイでした。

2021/06/14

りょう

文庫をみて、読んだような気もしたけど持ってないので買ったらやっぱり、単行本で読んでいました。伊藤さんの食のエッセイの3冊目。それでも、独特の食の感覚がおもしろくって、まったく既読感もなく楽しみました。アメリカでユダヤ系イギリス人の2人目の旦那さんがなくなって、まったく料理しなくなった、解放されたとかいていた彼女が、熊本に戻ってきてまた、自炊して暮らしてるみたいなので、そのあとの食のエッセイも楽しみにしたいです。

2021/07/14

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