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斑鳩王の慟哭-新装版 (中公文庫 く 7-23)

斑鳩王の慟哭-新装版 (中公文庫 く 7-23)

斑鳩王の慟哭-新装版 (中公文庫 く 7-23)

作家
黒岩重吾
出版社
中央公論新社
発売日
2021-04-21
ISBN
9784122070592
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ジャンル

斑鳩王の慟哭-新装版 (中公文庫 く 7-23) / 感想・レビュー

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ちえちゃん

聖徳太子とその息子山背大兄王の物語。冒頭、登場人物の名前が読めない(キラキラネームかっ!)のと血縁関係がややこしく(何回家系図を見たか分からん)苦戦したが、物語が進むに連れ慣れてきて面白くなっていく。聖徳太子もやはり人間だったんだなぁ。うまくいかない事ばかり。偉大過ぎる父を持った山背大兄王は必死に誇示するが結局は破滅の道へ。なんだか気の毒になってくる。推古天皇と聖徳太子の母との憎しみ合いがスゴイ。怖〜。

2022/06/10

まみこ

3冊に渡り読んできた聖徳太子の最終巻。前作では政治の理想に燃えていた厩戸皇子は、政治の第一線を離れ斑鳩宮で失意の日々を送っていた、、、。推古女帝が怖すぎる!平成4年の丸山古墳の石室公開を受けて、黒岩重吾氏がイメージする推古女帝、、素晴らしいと思いました。石室公開から浮かび上がる彼女の権力と異常性。歴史的事実に添いながらも、あくまで小説家としてその行間を埋めていくという姿勢。素晴らしい作家さんですね。推古女帝と馬子の権力の陰で、結局は一生を皇太子として過ごした聖徳太子。晩年ますます仏教に傾倒していった彼は

2023/06/02

m

山背大兄王は甘くて愚か。偉大な父と比べられ、嫉妬と尊敬、そして焦りがあって、それがどうにも人間的で。好きにはなれないけど嫌いにもなれない。 山背大兄王と蝦夷。例えば山背が大兄でなければ、もしかしたら、同じ境遇似た者同士として仲良くなれたのかしら。権力争い、なんとも非情で切ない。

2023/01/29

ミッキーの父ちゃん

聖徳太子とその一族の悲劇の物語。 和をもって尊しと言うのは、そう言わなければならない程、敵対関係が激しかったと言う事なのですね☺️

2022/07/19

スリルショー

聖徳太子が現代人と同じように悩みながら生きている様を少し冗長ではあるが、書いてある。毎日、仕事をしながら生活をしている身からすれば、共通するところが多く、示唆される文章が多い。そのページの端を折りながらの読書になった。仏教に帰依する理想的な政治を行う厩戸(聖徳太子)と現実的な政治を理想とする蘇我馬子、それに女帝推古がからみ3人の人生の最終章に向かう。物語としては厩戸(聖徳太子)が亡くかってから息子山背、蝦夷の確執が俄然面白い。

2022/01/19

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