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花火-吉村昭後期短篇集 (中公文庫 よ 13-16)

花火-吉村昭後期短篇集 (中公文庫 よ 13-16)

花火-吉村昭後期短篇集 (中公文庫 よ 13-16)

作家
吉村昭
池上冬樹
出版社
中央公論新社
発売日
2021-05-21
ISBN
9784122070721
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ジャンル

花火-吉村昭後期短篇集 (中公文庫 よ 13-16) / 感想・レビュー

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佐島楓

吉村昭=私小説作家というイメージがなかったのだが、生涯にわたって同一のモチーフを繰り返し描写し続けた作家だったと本書を読んで知った。掲載されている短編はいずれも重いものだが、死を描くことで生を際立たたせているという点で共通したところがある。もっと早くから読んでいたかった作家のひとりだ。

2021/06/20

ウメ

精密な長編も捨てがたいが、やはり短編の名手。数頁に命を鋭く描ききる。一度きりの生への諦めと執着。私も年を重ねたことで、より身近に生き死を感じるようになった。亡き父が好んで読んでいた吉村昭の本を傍らに、父と話がしたい。

2021/06/30

nightowl

死に向かう難破船の遭難者「船長泣く」、ドラマ『監察医 朝顔』や『アンナチュラル』などの現実とは「雲母の柵」の冒頭二作から死体描写の生々しさに背筋が凍る。秘かな死の予感「法師蝉」悩ましき遺産相続「桜まつり」などの日常へさり気なく死が紛れ込む物語が独特の味で他の作家は出せない気がする。個人的ベストは老いた出所者を書いた「見えない橋」。また「観覧車」「西瓜」の色欲や独占欲が強い男も鳥肌が立つくらい嫌悪感を催すもので、淡々としているからこそ光る。今後も時折手に取りたい。

2021/06/12

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