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嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集-左上の海 (中公文庫 あ 95-1)

嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集-左上の海 (中公文庫 あ 95-1)

嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集-左上の海 (中公文庫 あ 95-1)

作家
安西水丸
出版社
中央公論新社
発売日
2021-06-23
ISBN
9784122070738
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ジャンル

嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集-左上の海 (中公文庫 あ 95-1) / 感想・レビュー

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博多のマコちん

数年前に読んだ町巡りのエッセイ「小さな城下町」がとても良くって今でも手に取って拾い読みすることがあり、その著者の短編小説集とのことで、期待して読み始めたが・・・・。情景を描いた雰囲気は似ているものの、そこにストーリーが入ると感じが違ってしまい、しっくりこないまま最後まで読むことになってしまった。この著者へのネガティブなコメントは避けたい。この方の小説は自分には向かないということでしょうね。私には感じられない良さは随所にあると思います。

2021/07/18

Mingus

作家としての安西水丸の短編集。水丸氏の飾りも屈託もないさらりと淡々とした文体は、まさしく迷いのない柔らかなフォルムを描くイラストのその通りで、読む者には淡くも優しい世界がどこまでも広がっていく。それはどこか懐かしくも切ないのだ。そして描かれる女性たちに射す影は、どこまでも深く落とされる。イラストも文章も然り、このコントラストこそ水丸氏の真骨頂。作品を読んでいると、水丸さんがモテてしょうがなかったという、春樹氏の話しがよくわかります笑 極めて私小説風なフィクションなのだが、どうなんだろう。。

2021/07/29

kurumi

影を感じさせる女と、放浪者の様な男が邂逅し、関係を深めていく中で気付かされる女の1面を艶やかに描いた短編集。時代背景は古いのかもしれないが、男女の関係性は今にも通じる所があり、生々しいがために心に突き刺さり、色々な人達の頭の中を覗いた背徳の気分が最後に残った。特に男性側の女性に対する気持ちは、見たくないものをわざわざ見ている様で、勉強にはなったものの複雑な気分が大半を占めているのは言うまでもない。

2022/01/23

O-chami

今は亡き水丸さん、朋友の嵐山光三郎さんセレクションによる短篇集。何時もの水丸さんのイラストレーションとは一味違う、二度と戻らない時間や、大切な人の喪失、刹那の愛の風景を切り取る作品集。青春時代から共に過ごし、共に本を創ってきた嵐山さんの友情の詰まった後書きもまた良し、また泪。 BGMは、Helen Merrill With Clifford Brownで「Born To Be Blue~ブルーに生まれついて」🎶🎶🎶

2023/12/11

zeeen

淡々とした文体、登場人物たちの雰囲気、出てくる音楽(ジャズ)とうまく説明出来ないがどことなく村上春樹を思わせつつ、よりあっさり仕上げたような作風だ。登場する女性たちは細身で色気があってみな幸薄め。死や別離につながるストーリーが多かったが、話そのもののメリハリよりも目に浮かぶ景色や柔らか文章を楽しむ作品集だと思う。ボートハウスの夏、左上の海、柳がゆれる、がよかった。

2023/03/16

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