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王将・坂田三吉 (中公文庫 お 97-1)

王将・坂田三吉 (中公文庫 お 97-1)

王将・坂田三吉 (中公文庫 お 97-1)

作家
織田作之助
藤沢 桓夫
村松梢風
出版社
中央公論新社
発売日
2021-10-19
ISBN
9784122071230
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ジャンル

王将・坂田三吉 (中公文庫 お 97-1) / 感想・レビュー

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村松梢風の小説「二人の王将」(1952年)は「王将」の元戯曲および映画化版の創作部分を真似をした、二次創作のような作品で、単独での評価ができない。織田作之助の評論「聴雨」「勝負師」(ともに1943年)は阪田と木村・花田との対局から彼の将棋を分析する、超名作。藤沢桓夫「阪田三吉覚え書」(1965年)は晩年の阪田と交流があった著者による、評伝作品で、中村浩の著作(のちに『棋神・阪田三吉』として刊行)からの引用も多々ある。その他に菊池寛、吉屋信子、北條秀司、吉田美代(三吉の三女)、内藤國雄のエッセイも収録。

2022/01/04

私的読書メモ3328

存命どころか現役だった頃から伝説と化していた将棋指し、坂田三吉にまつわる著名、重要な文章をまとめたもの。同時代の人間が書いたものさえ歴史小説と化していて、その実像はもはや時の彼方ですが、浪漫に満ちた存在ですね。しかし、現在の将棋の基準で考えると、来歴からしてそう強かったはずは無いのですが、しかし天野宗歩→その高弟→坂田→木村→大山→羽生→藤井と繋がっていることを考えると、問題にならないレベルということも考え難く、不思議です。

2022/02/11

ゆき

面白かった。将棋を指したことがある人でないと、よくわからない所もありますがそう言う人はこの本読みませんよね。 阪田さん面白い人ですね。伝説の奇人とは実際にはどうだったかが、よくわかりました。 大変な人生でしたね。

2021/12/08

Tatsuo Ohtaka

伝説の名棋士を3人の小説家が描く。その他関連エッセイ5篇も収録。伝説が「伝説」となったのはこれらの文章だったのか。藤沢桓夫の「覚え書」がなかなかの名品。

2021/10/22

Hisashi Tokunaga

解説の西上心太氏は「一時はその名を知らぬ者のなかった稀代の棋士、坂田三吉。その魅力に触れられる貴重なアンソロジーをお楽しみいただきたい」と記したが、楽しませていただいた。久しぶりのド・大阪の息吹を嗅いだ心地よさが後味に残った。下々から名人、金満家に到る将棋の歴史も味わった。織田作の大阪のインテリジェンスもそっと味わえました。

2022/09/22

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